神のことばとイエスの証とのためにー単立バプテストの東京聖書教会

バプテスト教理問答書

まえがき

〔概 略〕
序 文
人間創造の神の意図………………………………問 1
神について知る道(聖書)…………………………問 2~ 5

第1部
神について人が信じるべき事柄 問 6~41
Ⅰ 神ご自身について 問 6~ 8
1  神の本性と特質…………………………….問 6
2  神の唯一性………………………………..問 7
3  神の三位一体性…………………………….問 8
Ⅱ 神の働きについて 問 9~41
〈序説〉聖定とその実行 ………………………..問 9~10
1  創造論……………………………………問11~12
2  摂理論……………………………………問13~41
1)摂理について…………………………….問13
2)いのちの契約…………………………….問14
3)堕落とその結果…………………………..問15~20
4)贖いの特別摂理…………………………..問21~41
① 恵みの契約…………………………..問21~29
・ 贖い主について……………………問21~23
・ 贖い主の働き……………………..問24~29
② 贖いの適用…………………………..問30~33
③ 贖いの益…………………………….問34~41
・ この世における益………………….問34~37
1  義認…………………………問34
2  養子…………………………問35
3  聖化…………………………問36
4  その他……………………….問37
・ 死と復活において………………….問38~41

第2部
神が人に求めておられる義務 問42~114
Ⅰ 一般的な義務 問42~83
〈序説〉十戒の要約…………………………….問42~46
1  神への義務……………………………….問47~64
2  人への義務………………………………..問65~83
Ⅱ 特別な義務 問84~114
1  律法違反について…………………………..問84~87
2  救いの必要………………………………..問88~114
〈序説〉……………………………………問88
1)イエス・キリスト信仰……………………….問89
2)悔い改め………………………………….問90
3)恵みの手段………………………………..問91~114
〈序説〉………………………………..問91
① みことば…………………………….問92~93
② 礼典………………………………..問94~104
〈序説〉…………………………….問94
・ バプテスマ……………………….問95~101
・ 聖餐…………………………….問102~104
③ 祈祷………………………………..問105~114
〈序説〉…………………………….問105
主の祈り…………………………….問106~114

問1 人のおもな目的は何か.

答 人のおもな目的は,神の栄光をあらわすことと,永遠に神を喜ぶことである.

1 Ⅰコリント10:31 「こういうわけで,あなたがたは,食べるにも,飲むにも,何をするにも,ただ神の栄光を現わすためにしなさい.」
2 詩篇73:25,26 「天では,あなたのほかに,だれを持つことができましょう.地上では,あなたのほかに私はだれをも望みません.この身とこの心とは尽き果てましょう.しかし神はとこしえに私の心の岩,私の分の土地です.」

問2 神の存在をどのようにして知るか.

答 人の本性の光と神のみわざは明らかに神の存在を示すが,神のみことばと御霊だけが我々の救いのために有効に神を啓示する.

1 ローマ1:18~20 「というのは,不義をもって真理をはばんでいる人々のあらゆる不敬虔と不正に対して,神の怒りが天から啓示されているからです.なぜなら,神について知りうることは,彼らに明らかであるからです.それは神が明らかにされたのです.
神の,目に見えない本性,すなわち神の永遠の力と神性は,世界の創造された時からこのかた,被造物によって知られ,はっきりと認められるのであって,彼らに弁解の余地はないのです.」
詩篇19:1,2 「天は神の栄光を語り告げ,大空は御手のわざを告げ知らせる.昼は昼へ,話を伝え,夜は夜へ,知識を示す.」
2 Ⅱテモテ3:15 「また,幼いころから聖書に親しんで来たことを知っているからです.聖書はあなたに知恵を与えてキリスト・イエスに対する信仰による救いを受けさせることができるのです.」
Iコリント1:21,24 「事実,この世が自分の知恵によって神を知ることがないのは,神の知恵によるのです.それゆえ,神はみこころによって,宣教のことばの愚かさを通して,信じる者を救おうと定められたのです.しかし,ユダヤ人であってもギリシヤ人であっても,召された者にとっては,キリストは神の力,神の知恵なのです.」
Iコリント2:9,10 「まさしく,聖書に書いてあるとおりです.『目が見たことのないもの,耳が聞いたことのないもの,そして,人の心に思い浮んだことのないもの.神を愛する者のために,神の備えてくださったものは,みなそうである.』神はこれを,御霊によって私たちに啓示されたのです.御霊はすべてのことを探り,神の深みにまで及ばれるからです.」

問3 我々が神の栄光をあらわし,神を喜ぶにはどうするべきかを示すために,神はどのような規範を与えたか.

答 旧新両約聖書にある神のみことばは,我々がどうすれば神の栄光をあらわし,神を喜ぶかを示す唯一の規範である.

1 エペソ2:20 「あなたがたは使徒と預言者という土台の上に建てられており,キリスト・イエスご自身がその礎石です.」
Ⅱテモテ3:16 「聖書はすべて,神の霊感によるもので,教えと戒めと矯正と義の訓練とのために有益です.」
2 Ⅰヨハネ1:3,4 「私たちの見たこと,聞いたことを,あなたがたにも伝えるのは,あなたがたも私たちと交わりを持つようになるためです.私たちの交わりとは,御父および御子イエス・キリストとの交わりです.私たちがこれらのことを書き送るのは,私たちの喜びが全きものとなるためです.」

問4 聖書が神のことばであることをどのようにして知るか.

答 聖書それ自体が,教理の天的なこと,全部分の統一,罪人を回心させ,聖徒の徳を建てる力によって,神のことばであることを確証しているが,聖書によって聖書とともに我々の心にあかしをする御霊だけが,聖書は神のことばであることを我々に十分に納得させることができる.

1 Iコリント2:6,7  「しかし私たちは,成人の間で,知恵を語ります.この知恵は,この世の知恵でもなく,この世の過ぎ去って行く支配者たちの知恵でもありません。私たちの語るのは、隠された奥義としての神の知恵であって、それは、神が、私たちの栄光のために,世界の始まる前から,あらかじめ定められたものです.」
Ⅰコリント2:13 「この賜物について話すには,人の知恵に教えられたことばを用いず,御霊に教えられたことばを用います.その御霊のことばをもって御霊のことを解くのです.」
詩篇119:18 「私の目を開いてください.私が,あなたのみおしえのうちにある奇しいことに目を留めるようにしてください.」
詩篇119:129 「あなたのさとしは奇しく,それゆえ,私のたましいはそれを守ります.」
2 使徒10:43 「イエスについては,預言者たちもみな,この方を信じる者はだれでも,その名によって罪の赦しが受けられる,とあかししています.」
使徒26:22 「こうして,私はこの日に至るまで神の助けを受け,堅く立って,小さい者にも大きい者にもあかしをしているのです.そして,預言者たちやモーセが,後に起こるはずだと語ったこと以外は何も話しませんでした.」
3 使徒18:28 「彼は聖書によって,イエスがキリストであることを証明して,力強く,公然とユダヤ人たちを論破したからである.」
ヘブル4:12 「神のことばは生きていて,力があり,両刃の剣よりも鋭く,たましいと霊,関節と骨髄の分かれ目さえも刺し通し,心のいろいろな考えやはかりごとを判別することができます.」
詩篇19:7~9 「主のみおしえは完全で,たましいを生き返らせ,主のあかしは確かで,わきまえのない者を賢くする.主の戒めは正しくて,人の心を喜ばせ,主の仰せはきよくて,人の目を明るくする.主への恐れはきよく,とこしえまでも変わらない.」
ローマ15:4 「昔書かれたものは,すべて私たちを教えるために書かれたのです.それは,聖書の与える忍耐と励ましによって,希望を持たせるためなのです.」
4 ヨハネ16:13~14 「しかし,その方,すなわち真理の御霊が来ると,あなたがたをすべての真理に導き入れます.御霊は自分から語るのではなく,聞くままを話し,また,やがて起ころうとしていることをあなたがたに示すからです.御霊はわたしの栄光を現わします.わたしのものを受けて,あなたがたに知らせるからです.」
Ⅰヨハネ2:27 「あなたがたのばあいは,キリストから受けた注ぎの油があなたがたのうちにとどまっています.それで,だれからも教えを受ける必要がありません.彼の油がすべてのことについてあなたがたを教えるように,・・その教えは真理であって偽りではありません.・・また,その油があなたがたに教えたとおりに,あなたがたはキリストのうちにとどまるのです.」
Ⅱコリント3:14~17 「しかし,イスラエルの人々の思いは鈍くなったのです.というのは,今日に至るまで,古い契約が朗読されるときに,同じおおいが掛けられたままで,取りのけられてはいません.なぜなら,それはキリストによって取り除かれるものだからです.かえって,今日まで,モーセの書が朗読されるときはいつでも,彼らの心にはおおいが掛かっているのです.しかし,人が主に向
くなら,そのおおいは取り除かれるのです.主は御霊です.そして,主の御霊のあるところには自由があります.」

問5 聖書は主としてどんなことを教えているか.

答 聖書は主として,人が神について信じなければならないことと,神が人に求めている義務とを教えている.

1 Ⅱテモテ1:13 「あなたは,キリスト・イエスにある信仰と愛をもって,私から聞いた健全なことばを手本にしなさい.」
伝道12:13 「結局のところ,もうすべてが聞かされていることだ.神を恐れよ.神の命令を守れ.これが人間にとってすべてである.」

問6 神はどんな方か.

答 神はその存在,知恵,能力,聖,義,善,真実において,無限,永遠,不変の霊である.

1 出エジプト3:14 「神はモーセに仰せられた.『わたしは,「わたしはある.」という者である.』また仰せられた.『あなたはイスラエル人にこう告げなければならない.「わたしはあるという方が,私をあなたがたのところに遣わされた.」と.』」
2 詩篇147:5 「われらの主は偉大であり,力に富み,その英知は測りがたい.」
3 黙示4:8 「この四つの生き物には,それぞれ六つの翼があり,その回りも内側も目で満ちていた.彼らは,昼も夜も絶え間なく叫び続けた.『聖なるかな,聖なるかな,聖なるかな.神であられる主,万物の支配者,昔いまし,常にいまし,後に来られる方.』」
4 出エジプト34:6,7 「主は彼の前を通り過ぎるとき,宣言された.『主,主は,あわれみ深く,情け深い神,怒るのにおそく,恵みとまことに富み,恵みを千代も保ち,咎とそむきと罪を赦す者,罰すべき者は必ず罰して報いる者.父の咎は子に,子の子に,三代に,四代に.』」
5 ヨブ11:7 「あなたは神の深さを見抜くことができようか.全能者の極限を見つけることができようか.」
6 詩篇90:2 「山々が生まれる前から,あなたが地と世界とを生み出す前から,まことに,とこしえからとこしえまであなたは神です.」
7 ヤコブ1:17 「すべての良い贈り物,また,すべての完全な賜物は上から来るのであって,光を造られた父から下るのです.父には移り変わりや,移り行く影はありません.」
8 ヨハネ4:24 「神は霊ですから,神を礼拝する者は,霊とまことによって礼拝しなければなりません.」

問7 唯一の神のほかに神々はいるか.

答 唯一の生ける真理の神だけがいる.

1 申命6:4 「聞きなさい.イスラエル.主は私たちの神.主はただひとりである.」
2 エレミヤ10:10 「しかし,主はまことの神,生ける神,とこしえの王.その怒りに地は震え,その憤りに国々は耐えられない.」

問8 神にはいくつの人格があるか.

答 神には三人格がある.それは,父,子,聖霊であって,この三人格はひとりの神であり,本質において同一,能力と栄光において同等である.

1 Iヨハネ5:7 「あかしするものが三つあります.」
マタイ28:19 「それゆえ,あなたがたは行って,あらゆる国の人々を弟子としなさい.そして,父,子,聖霊の御名によってバプテスマを授けなさい.」

問9 神の聖定とは何か.

答 神の聖定とは,神ご自身の御旨の思慮による永遠の計画であり,それによってご自身の栄光のために,神は何事でもおこることを予定した.

1 エペソ1:11,12 「私たちは彼にあって御国を受け継ぐ者ともなったのです.私たちは,みこころによりご計画のままをみな実現される方の目的に従って,このようにあらかじめ定められていたのです.」

問10 神はどのようにその聖定を行なうか.

答 神はその聖定を,創造と摂理の働きをもって行なう.

1 黙示4:11 「主よ.われらの神よ.あなたは,栄光と誉れと力とを受けるにふさわしい方です.あなたは万物を創造し,あなたのみこころゆえに,万物は存在し,また創造されたのですから.」
2 ダニエル4:35 「地に住むものはみな,無きものとみなされる.彼は,天の軍勢も,地に住むものも,みこころのままにあしらう.御手を差し押えて,『あなたは何をされるのか.』と言う者もいない.」

問11 創造の働きとは何か.

答 創造の働きとは,神がその大能のことばによって,無より万物をすべてはなはだよく造ったことである.

1 ヘブル11:3 「信仰によって,私たちは,この世界が神のことばで造られたことを悟り,したがって,見えるものが目に見えるものからできたのではないことを悟るのです.」
2 創世1:1 「初めに,神が天と地を創造した.」
3 創世1:31 「そのようにして神はお造りになったすべてのものをご覧になった.見よ.それは非常によかった.」

問12 神はどのように人を創造したか.

答 神は人を,知識と義と聖とにおいて,ご自身のかたちにしたがい,被造物を統治する者として,男女に創造した.

1 コロサイ3:10 「新しい人を着たのです.新しい人は,造り主のかたちに似せられてますます新しくされ,真の知識に至るのです.」
エペソ4:24 「真理に基づく義と聖をもって神にかたどり造り出された,新しい人を身に着るべきことでした.」
2 創世1:27 「神はこのように,人をご自身のかたちに創造された.神のかたちに彼を創造し,男と女とに彼らを創造された.」
3 創世1:28 「神はまた,彼らを祝福し,このように神は彼らに仰せられた.『生めよ.ふえよ.地を満たせ.地を従えよ.海の魚,空の鳥,地をはうすべての生き物を支配せよ.』」

問13 神の摂理の働きとは何か.

答 神の摂理の働きとは,神が最も聖く,賢く,力強く,神の全被造物とその全行動を保持し,統治することである.

1 イザヤ28:29 「これもまた,万軍の主のもとから出ることで,そのはかりごとは奇しく,そのおもんぱかりはすばらしい.」
2 ヘブル1:3 「御子は神の栄光の輝き,また神の本質の完全な現われであり,その力あるみことばによって万物を保っておられます.また,罪のきよめを成し遂げて,すぐれて高い所の大能者の右の座に着かれました.」
3 詩篇103:19 「主は天にその王座を堅く立て,その王国はすべてを統べ治める.」
マタイ10:29 「二羽の雀は一アサリオンで売っているでしょう.しかし,そんな雀の一羽でも,あなたがたの父のお許しなしには地に落ちることはありません.」

問14 神は,創造された状態にある人に,どんな特別の摂理の行為をしたか.

答 神は人を創造したときに,完全な服従を条件として人といのちの契約を結び,死を刑罰として善悪を知る木の実を食べることを禁止した.

1 ガラテヤ3:12 「しかし律法は,『信仰による.』のではありません.『律法を行なう者はこの律法によって生きる.』のです.」
2 創世2:17 「しかし,善悪の知識の木からは取って食べてはならない.それを取って食べるその時,あなたは必ず死ぬ.」

問15 我々の始祖は,創造されたままの状態でい続けたか.

答 我々の始祖は,自身の意思の自由に任されていたが,神に対して罪を犯し,禁じられていた木の実を食べることによって,創造されたままの状態から堕落した.

1 伝道7:29 「私が見いだした次の事だけに目を留めよ.神は人を正しい者に造られたが,人は多くの理屈を捜し求めたのだ.」
2 創世3:6~8「そこで女が見ると,その木は,まことに食べるのに良く,目に慕わしく,賢くするというその木はいかにも好ましかった.それで女はその実を取って食べ,いっしょにいた夫にも与えたので,夫も食べた.このようにして,ふたりの目は開かれ,それで彼らは自分たちが裸であることを知った.そこで,彼らは,いちじくの葉をつづり合わせて,自分たちの腰のおおいを作った.そよ風の吹くころ,彼らは園を歩き回られる神である主の声を聞いた.それで人とその妻は,神である主の御顔を避けて園の木の間に身を隠した.」

問16 罪とは何か.

答 罪とは,神の律法に少しでもかなわないこと,または,これを犯すことである.

1 Ⅰヨハネ3:4 「罪を犯している者はみな,不法を行なっているのです.罪とは律法に逆らうことなのです.」

問17 全人類は,アダムの最初の違反において堕落したか.

答 アダムと結んだ契約は,彼自身だけでなく彼の子孫に対しても結ばれているので,通常の出生によってアダムの子孫である全人類は,彼の最初の違反において罪を犯し,堕落した.

1 Iコリント15:22 「すなわち,アダムにあってすべての人が死んでいるように,キリストによってすべての人が生かされるからです.」
ローマ5:12 「そういうわけで,ちょうどひとりの人によって罪が世界にはいり,罪によって死がはいり,こうして死が全人類に広がったのと同様に,・・それというのも全人類が罪を犯したからです.」

問18 堕落は人類をどんな状態におとしいれたか.

答 堕落は人類を罪と悲惨の状態におとしいれた.

1 ローマ5:18 「こういうわけで,ちょうど一つの違反によってすべての人が罪に定められ……たのです.」

問19 人が堕落した状態の罪性とはどの点にあるか.

答 人が堕落した状態の罪性とは,アダムの最初の罪の咎,原義の欠如,一般に原罪と呼ばれている全性質の腐敗,および,これによって生じるすべての実際の罪にある.

1 ローマ5:19 「すなわち,ちょうどひとりの人の不従順によって多くの人が罪人とされ……たのです.」
2 ローマ3:10 「それは,次のように書いてあるとおりです.『義人はいない.ひとりもいない.』」
3 エペソ2:1 「あなたがたは自分の罪過と罪との中に死んでいた者でした.」
詩篇51:5 「ああ,私は咎ある者として生まれ,罪ある者として母は私をみごもりました.」
4 マタイ15:19 「悪い考え,殺人,姦淫,不品行,盗み,偽証,ののしりは心から出て来るからです.」

問20 人が堕落した状態の悲惨とは何か.

答 全人類は堕落によって神との交わりを失い,神の怒りと呪いのもとにあり,この世におけるすべての悲惨と死そのもの,さらに永遠の地獄の刑罰を受けるべきものとされている.

1 創世3:8 「そよ風の吹くころ,彼らは園を歩き回られる神である主の声を聞いた.それで人とその妻は,神である主の御顔を避けて園の木の間に身を隠した.」
創世3:24 「こうして,神は人を追放して,いのちの木への道を守るために,エデンの園の東に,ケルビムと輪を描いて回る炎の剣を置かれた.」
2 エペソ2:3 「私たちもみな,かつては不従順の子らの中にあって,自分の肉の欲の中に生き,肉と心の望むままを行ない,ほかの人たちと同じように,生まれながら御怒りを受けるべき子らでした.」
ガラテヤ3:10 「というのは,律法の行ないによる人々はすべて,のろいのもとにあるからです.こう書いてあります.『律法の書に書いてある,すべてのことを堅く守って実行しなければ,だれでもみな,のろわれる.』」
3 ローマ6:23 「罪から来る報酬は死です.」
マタイ25:41 「それから,王はまた,その左にいる者たちに言います.『のろわれた者ども.わたしから離れて,悪魔とその使いたちのために用意された永遠の火にはいれ.』」

問21 神は全人類を罪と悲惨の状態のうちに滅びるままに放置したか.

答 神は全くの好意によって,永遠よりある人々を永遠のいのちに選び,罪と悲惨の状態より救い出し,贖い主により救いの状態に入れるために恵みの契約を結んだ.

1 Ⅱテサロニケ2:13 「神は,御霊による聖めと,真理による信仰によって,あなたがたを,初めから救いにお選びになったからです.」
2 ローマ5:21 「それは,罪が死によって支配したように,恵みが,私たちの主イエス・キリストにより,義の賜物によって支配し,永遠のいのちを得させるためなのです.」

問22 神によって選ばれた者の贖い主はだれか.

答 神によって選ばれた者の唯一の贖い主は,主イエス・キリストであり,彼は神の永遠の御子でありながら人となり,それ以来,永遠に神と人との二つの異なる性質を持ち,一つの人格である.

1 Iテモテ2:5 「神は唯一です.また,神と人との間の仲介者も唯一であって,それは人としてのキリスト・イエスです.」
2 ヨハネ1:14 「ことばは人となって,私たちの
間に住まわれた.私たちはこの方の栄光を見た.父のみもとから来られたひとり子としての栄光である.この方は恵みとまことに満ちておられた.」
3 Iテモテ3:16 「確かに偉大なのはこの敬虔の奥義です.『キリストは肉において現われ,霊において義と宣言され,御使いたちに見られ,諸国民の間に宣べ伝えられ,世界中で信じられ,栄光のうちに上げられた.」
コロサイ2:9 「キリストのうちにこそ,神の満ち満ちたご性質が形をとって宿っています.」

問23 キリストは神の子でありながら,どのようにして人となったか.

答 神の子キリストは,真実の肉体と通常の霊魂とをとり,聖霊の力によって処女マリヤに宿り,しかも罪をもたずに生まれ,人となった.

1 ヘブル2:14 「そこで,子たちはみな血と肉とを持っているので,主もまた同じように,これらのものをお持ちになりました..」
2 マタイ26:38「そのとき,イエスは彼らに言われた.『わたしは悲しみのあまり死ぬほどです.』」
ヘブル4:15 「私たちの大祭司は,私たちの弱さに同情できない方ではありません.罪は犯されませんでしたが,すべての点で,私たちと同じように,試みに会われたのです.」
3 ルカ1:31 「ご覧なさい.あなたはみごもって,男の子を産みます.名をイエスとつけなさい.」
ルカ1:35 「御使いは答えて言った.『聖霊があなたの上に臨み,いと高き方の力があなたをおおいます.それゆえ,生まれる者は,聖なる者,神の子と呼ばれます.』」
4 へブル7:26 「また,このようにきよく,悪も汚れもなく,罪人から離れ,また,天よりも高くされた大祭司こそ,私たちにとってまさに必要な方です.」

問24 キリストは我々の贖い主として,どんな職務を行なうか.

答 キリストは我々の贖い主として,その謙卑と栄誉の状態で,預言者,祭司,王としての職務を行なう.

1 使徒3:22 「モーセはこう言いました.『神である主は,あなたがたのために,私のようなひとりの預言者を,あなたがたの兄弟たちの中からお立てになる.この方があなたがたに語ることはみな聞きなさい.』」
2 ヘブル5:6 「別の個所で,こうも言われます.『あなたは,とこしえに,メルキゼデクの位に等しい祭司である.』」
3 詩篇2:6 「しかし,わたしは,わたしの王を立てた.わたしの聖なる山,シオンに.」

問25 キリストはどのようにして預言者の職務を行なうか.

答 キリストは我々の救いのために,神の聖意をみことばと御霊とにより我々に啓示することによって,預言者の職務を行なう.

1 ヨハネ20:31「しかし,これらのことが書かれたのは,イエスが神の子キリストであることを,あなたがたが信じるため,また,あなたがたが信じて,イエスの御名によっていのちを得るためである.」
2 ヨハネ14:26「しかし,助け主,すなわち,父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊は,あなたがたにすべてのことを教え,また,わたしがあなたがたに話したすべてのことを思い起こさせてくださいます.」
3 ヨハネ1:18 「いまだかつて神を見た者はいない.父のふところにおられるひとり子の神が,神を説き明かされたのである.」

問26 キリストはどのようにして祭司の職務を行なうか.

答 キリストは,神の義を満足させ,我々を神と和解させるために,ご自身をいけにえとして一度ささげることと,また我々のために絶えずとりなしをすることで,祭司の職務を行なう.

1 ヘブル9:28 「多くの人の罪を負うために一度,ご自身をささげられました.」
2 ヘブル2:17 「そういうわけで,神のことについて,あわれみ深い,忠実な大祭司となるため,主はすべての点で兄弟たちと同じようにならなければなりませんでした.それは民の罪のために,なだめがなされるためなのです.」
3 ヘブル7:25 「したがって,ご自分によって神に近づく人々を,完全に救うことがおできになります.キリストはいつも生きていて,彼らのために,とりなしをしておられるからです.」

問27 キリストはどのようにして王の職務を行なうか.

答 キリストは我々をご自身に従わせ,統治し,守護し,キリストと我々のすべての敵を抑制し,征服することで,王の職務を行なう.

1 詩篇110:3 「あなたの民は,あなたの戦いの日に,聖なる飾り物を着けて,夜明け前から喜んで仕える.」
2 マタイ2:6 「ユダの地,ベツレヘム.あなたはユダを治める者たちの中で,決して一番小さくはない.わたしの民イスラエルを治める支配者が,あなたから出るのだから.」
Iコリント15:25 「キリストの支配は,すべての敵をその足の下に置くまで,と定められているからです.」

問28 キリストの謙卑はどの点にあったか.

答 キリストの謙卑は,彼の出生,ことに低い状態で生まれ,律法のもとにおかれ,この世の悲惨,神の怒り,十字架の呪いの死を経験したこと,葬られてしばらくの間,死の力のもとにいたことにあった.

1 ルカ2:6~7 「マリヤは月が満ちて,男子の初子を産んだ.それで,布にくるんで,飼葉おけに寝かせた.宿屋には彼らのいる場所がなかったからである.」
2 ガラテヤ4:4 「しかし定めの時が来たので,神はご自分の御子を遣わし,この方を,女から生まれた者,また律法の下にある者となさいました.」
3 イザヤ53:3 「彼はさげすまれ,人々からのけ者にされ,悲しみの人で病を知っていた.人が顔をそむけるほどさげすまれ,私たちも彼を尊ばなかった.」
4 マタイ27:46「三時ごろ,イエスは大声で,『エリ,エリ,レマ,サバクタニ.』と叫ばれた.これは,『わが神,わが神.どうしてわたしをお見捨てになったのですか.』という意味である.」
5 ピリピ2:8 「キリストは人としての性質をもって現われ,自分を卑しくし,死にまで従い,実に十字架の死にまでも従われたのです.」
6 マタイ12:40 「ヨナは三日三晩大魚の腹の中にいましたが,同様に,人の子も三日三晩,地の中にいるからです.」

問29 キリストの栄誉はどの点にあるか.

答 キリストの栄誉は,三日目に死より復活したこと,天に昇ったこと,父なる神の右に座していること,終わりの日に世を審くために来ることにある.

1 Iコリント15:4 「また,葬られたこと,また,聖書に従って三日目によみがえられたこと.」
2 マルコ16:19「主イエスは,彼らにこう話されて後,天に上げられて神の右の座に着かれた.」
3 使徒17:31「なぜなら,神は,お立てになったひとりの人により義をもってこの世界をさばくため,日を決めておられるからです.そして,その方を死者の中からよみがえらせることによって,このことの確証をすべての人にお与えになったのです.」

問30 我々はどのようにして,キリストが買い取った贖いにあずかる者とされるか.

答 我々は彼の聖霊によって,我々にそれが有効に適用されることにより,キリストが買い取った贖いにあずかる者とされる.

1 テトス3:5,6 「神は,私たちが行なった義のわざによってではなく,ご自分のあわれみのゆえに,聖霊による,新生と更新との洗いをもって私たちを救ってくださいました.神は,この聖霊を,私たちの救い主なるイエス・キリストによって,私たちに豊かに注いでくださったのです.」
2 ヨハネ1:12 「しかし,この方を受け入れた人々,すなわち,その名を信じた人々には,神の子どもとされる特権をお与えになった.」

問31 聖霊はどのようにして,キリストが買い取った贖いを我々に適用するか.

答 聖霊は有効な召命において,我々の中に信仰をおこし,それにより我々をキリストと結合することによって,キリストが買い取った贖いを我々に適用する.

1 エペソ2:8 「あなたがたは,恵みのゆえに,信仰によって救われたのです.それは,自分自身から出たことではなく,神からの賜物です.」
2 エペソ3:17 「こうしてキリストが,あなたがたの信仰によって,あなたがたの心のうちに住んでいてくださいますように.」

問32 有効な召命とは何か.

答 有効な召命とは,神の御霊の働きであり,それにより御霊は,我々に自己の罪と悲惨とを認めさせ,キリストを知る知識において我々の心を照らし,我々の意志を新しくし,福音において価なしに我々に提供されているイエス・キリストを受け入れるように勧め,また,受け入れることができるようにする.

1 Ⅱテモテ1:9 「神は私たちを救い,また,聖なる招きをもって召してくださいましたが,それは私たちの働きによるのではなく,ご自身の計画と恵みとによるのです.」
2 使徒2:37 「人々はこれを聞いて心を刺され,ペテロとほかの使徒たちに,『兄弟たち.私たちはどうしたらよいでしょうか.』
と言った.」
3 使徒26:18「それは彼らの目を開いて,暗やみから光に,サタンの支配から神に立ち返らせ……」
4 エゼキエル36:26「あなたがたに新しい心を与え,あなたがたのうちに新しい霊を授ける.」
5 ヨハネ6:44,45「わたしを遣わした父が引き寄せられないかぎり,だれもわたしのところに来ることはできません.父から聞いて学んだ者はみな,わたしのところに来ます.」

問33 有効な召命を受けた者は,この世においてどんな祝福にあずかるか.

答 有効な召命を受けた者は,この世において,義認,子とされること,聖化を受け,また,これらに伴ってこれらから出るさまざまの祝福にあずかる.

1 ローマ8:30 「神はあらかじめ定めた人々をさらに召し,召した人々をさらに義と認め,義と認めた人々にはさらに栄光をお与えになりました.」
2 エペソ1:5 「神は,ただみこころのままに,私たちをイエス・キリストによってご自分の子にしようと,愛をもってあらかじめ定めておられたのです.」
3 Iコリント1:30 「しかしあなたがたは,神によってキリスト・イエスのうちにあるのです.キリストは,私たちにとって,神の知恵となり,また,義と聖めと,贖いとになられました.」

問34 義認とは何か.

答 義認とは,神が価なしに与える恵みの行為であって,神はそれにより我々のすべての罪を赦し,我々を神の前に義人として受け入れてくださる.それは,我々に転嫁され,また信仰のみによって受けるキリストの義だけによるものである.

1 ローマ3:24 「ただ,神の恵みにより,キリスト・イエスによる贖いのゆえに,価なしに義と認められるのです.」
エペソ1:7 「私たちは,この御子のうちにあって,御子の血による贖い,すなわち罪の赦しを受けているのです.これは神の豊かな恵みによることです.」
2 Ⅱコリント5:21「神は,罪を知らない方を,私たちの代わりに罪とされました.それは,私たちが,この方にあって,神の義となるためです.」
3 ローマ5:19「すなわち,ちょうどひとりの人の不従順によって多くの人が罪人とされたのと同様に,ひとりの従順によって多くの人が義人とされるのです.」
4 ガラテヤ2:16 「しかし,人は律法の行ないによっては義と認められず,ただキリスト・イエスを信じる信仰によって義と認め
られる,ということを知ったからこそ,私たちもキリスト・イエスを信じたのです.これは,律法の行ないによってではなく,キリストを信じる信仰によって義と認められるためです.なぜなら,律法の行ないによって義と認められる者は,ひとりもいないからです.」
ピリピ3:9 「キリストの中にある者と認められ,律法による自分の義ではなくて,キリストを信じる信仰による義,すなわち,信仰に基づいて,神から与えられる義を持つことができる,という望みがあるからです.」

問35 子とされるとは何か.

答 子とされるとは,価なしに与えられる神の恵みの行為であって,我々はそれによって神の子たちの数に入れられ,また,神の子としてのすべての特権にあずかる権利を持つのである.

1 Iヨハネ3:1 「私たちが神の子どもと呼ばれるために,・・事実,いま私たちは神の子どもです.・・御父はどんなにすばらしい愛を与えてくださったことでしょう.」
2 ヨハネ1:12 「しかし,この方を受け入れた人々,すなわち,その名を信じた人々には,神の子どもとされる特権をお与えになった.」
ローマ8:17 「もし子どもであるなら,相続人でもあります.私たちがキリストと,栄光をともに受けるために苦難をともにしているなら,私たちは神の相続人であり,キリストとの共同相続人であります.」

問36 聖化とは何か.

答 聖化とは価なしに与えられる神の恵みの働きであり,我々はそれによって神のかたちにしたがって全人が新たにされ,ますます罪に死に,義に生きるようにされる.

1 Ⅱテサロニケ2:13 「神は,御霊による聖めと,真理による信仰によって,あなたがたを,初めから救いにお選びになったからです。」
2 エペソ4:24 「真理に基づく義と聖をもって神にかたどり造り出された,新しい人を身に着るべきことでした.」
3 ローマ6:11 「このように,あなたがたも,自分は罪に対しては死んだ者であり,神に対してはイエス・キリストにあって生きた者だと,思いなさい.」

問37 この世において,義認,子とされること,聖化とともに,あるいはこれらからどんな祝福が生じるか.

答 この世において,義認などに伴い,あるいはこれらから生じる祝福は,神の愛の確信,良心の平和,聖霊による喜び,恵みの増加,および,それらのうちにあって終わりまで堅く保たれることである.

1 ローマ5:1,2,5 「ですから,信仰によって義と認められた私たちは,私たちの主イエス・キリストによって,神との平和を持っています.またキリストによって,いま私たちの立っているこの恵みに信仰によって導き入れられた私たちは,神の栄光を望んで大いに喜んでいます.……この希望は失望に終わることがありません.なぜなら,私たちに与えられた聖霊によって,神の愛が私たちの心に注がれているからです.」
2 ローマ14:17「なぜなら,神の国は飲み食いのことではなく,義と平和と聖霊による喜びだからです.」
3 箴言4:18 「義人の道は,あけぼのの光のようだ.いよいよ輝きを増して真昼となる.」
Iペテロ1:5 「あなたがたは,信仰により,神の御力によって守られており,終わりのときに現わされるように用意されている救いをいただくのです.」
Iヨハネ5:13 「私が神の御子の名を信じているあなたがたに対してこれらのことを書いたのは,あなたがたが永遠のいのちを持っていることを,あなたがたによくわからせるためです.」

問38 信者は死に際して,キリストからどんな祝福を受けるか.

答 信者の魂は,死に際して,きよさにおいて完全となり,ただちに栄光にはいり,その肉体はなおキリストに結合されているが,復活まで墓の中に休む.

1 ヘブル12:23「また,天に登録されている長子たちの教会,万民の審判者である神,全うされた義人たちの霊」
2 ピリピ1:23 「私は,その二つのものの間に板ばさみとなっています.私の願いは,世を去ってキリストとともにいることです.」
Ⅱコリント5:8 「私たちはいつも心強いのです.そして,むしろ肉体を離れて,主のみもとにいるほうがよいと思っています.」
ルカ23:43「イエスは,彼に言われた.『まことに,あなたに告げます.あなたはきょう,わたしとともにパラダイスにいます.』」
3 Iテサロニケ4:14 「私たちはイエスが死んで復活されたことを信じています.それならば,神はまたそのように,イエスにあって眠った人々をイエスといっしょに連れて来られるはずです.」
4 ヨブ19:26「私の皮が,このようにはぎとられて後,私は,私の肉から神を見る.」
5 イザヤ57:2 「平安にはいり,まっすぐに歩む人は,自分の寝床で休むことができる.」

問39 信者は復活に際して,キリストからどんな祝福を受けるか.

答 信者は復活に際して,栄光ある者によみがえらせられ,審判の日に公に認められ,無罪とされ,永遠に神を喜ぶことにおいて,霊魂も肉体もともに完全に祝福される.

1 Iコリント15:43「卑しいもので蒔かれ,栄光あるものによみがえらされ.」
2 マタイ10: 32 「ですから,わたしを人の前で認める者はみな,わたしも,天におられるわたしの父の前でその人を認めます.

3 Iテサロニケ4:17 「次に,生き残っている私たちが,たちまち彼らといっしょに雲の中に一挙に引き上げられ,空中で主と会うのです.このようにして,私たちは,いつまでも主とともにいることになります.」
4 Iヨハネ3:2 「愛する者たち.私たちは,今すでに神の子どもです.後の状態はまだ明らかにされていません.しかし,キリストが現われたなら,私たちはキリストに似た者となることがわかっています.なぜならそのとき,私たちはキリストのありのままの姿を見るからです.」

問40 悪人は死に際してどうなるか.

答 死に際して,悪人の霊魂は,地獄の苦痛に投げ入れられ,その肉体は復活と大いなる審判の日までその墓に伏す.

1 ルカ16:22~24「金持ちも死んで葬られた.その金持ちは,ハデスで苦しみながら目を上げると,アブラハムが,はるかかなたに見えた.しかも,そのふところにラザロが見えた.彼は叫んで言った.『父アブラハムさま.私をあわれんでください.ラザロが指先を水に浸して私の舌を冷やすように,ラザロをよこしてください.私はこの炎の中で,苦しくてたまりません.』」
2 詩篇49:14「彼らは羊のようによみに定められ,死が彼らの羊飼いとなる.朝は,直ぐな者が彼らを支配する.彼らのかたちはなくなり,よみがその住む所となる.」

問41 悪人は審判の日にどうなるか.

答 悪人の肉体は,審判の日にその墓からよみがえらせられ,その霊魂とともに,悪魔とその使いたちといっしょに永遠に恐るべき苦痛を受けることを宣告される.

1 ダニエル12:2 「地のちりの中に眠っている者のうち,多くの者が目をさます.ある者は永遠のいのちに,ある者はそしりと永遠の忌みに.」
ヨハネ5:28,29「このことに驚いてはなりません.墓の中にいる者がみな,子の声を聞いて出て来る時が来ます.善を行なった者は,よみがえっていのちを受け,悪を行なった者は,よみがえってさばきを受けるのです.」
Ⅱテサロニケ1:9 「そのような人々は,主の御顔の前とその御力の栄光から退けられて,永遠の滅びの刑罰を受けるのです.」
マタイ25:41「のろわれた者ども.わたしから離れて,悪魔とその使いたちのために用意された永遠の火にはいれ.」

問42 神が人に求める義務は何か.

答 神が人に求める義務は,神が啓示した御心への服従である.

1 ミカ6:8 「主はあなたに告げられた.人よ.何が良いことなのか.主は何をあなたに求めておられるのか.それは,ただ公義を行ない,誠実を愛し,へりくだってあなたの神とともに歩むことではないか.」
伝道12:13「結局のところ,もうすべてが聞かされていることだ.神を恐れよ.神の命令を守れ.これが人間にとってすべてである.」
詩篇119:4 「あなたは堅く守るべき戒めを仰せつけられた.」
ルカ10:26~28 「イエスは言われた.『律法には,何と書いてありますか.あなたはどう読んでいますか.』すると彼は答えて言った.『「心を尽くし,思いを尽くし,力を尽くし,知性を尽くして,あなたの神である主を愛せよ.』また『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ.』とあります.」イエスは言われた.『そのとおりです.それを実行しなさい.そうすれば,いのちを得ます.』」

問43 神は服従の規範として,人に何を啓示したか.

答 神が服従のために,最初に人に啓示した規範は,十戒のうちに要約してある道徳律法である.

1 申命10:4 「主は,その板に,あの集まりの日に山で火の中からあなたがたに告げた十のことばを,前と同じ文で書きしるされた.主はそれを私に授けた.」
マタイ19:17「もし,いのちにはいりたいと思うなら,戒めを守りなさい.」

問44 十戒の要約は何か.

答 十戒の要約は,我々の心を尽くし,精神を尽くし,力を尽くし,思いを尽くして主なる我々の神を愛すること,自己を愛するように我々の隣人を愛することである.

1 マタイ22:37~40 「『心を尽くし,思いを尽くし,知力を尽くして,あなたの神である主を愛せよ.』これがたいせつな第一の戒めです.『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ.』という第二の戒めも,それと同じようにたいせつです.律法全体と預言者とが,この二つの戒めにかかっているのです.」

問45 十戒の序言は何か.

答 十戒の序言は,「わたしは,あなたをエジプトの国,奴隷の家から連れ出した, あなたの神,主である」である.

1 出エジプト20:2

問46 十戒の序言は,何を教えるか.

答 十戒の序言は,神はエホバ,我々の神,贖い主であるから,我々はそのすベての戒めを守らなければならないことを教える.

1 申命11:1 「あなたはあなたの神,主を愛し,いつも,主の戒めと,おきてと,定めと,命令とを守りなさい.」

問47 第一戒は何か.

答 第一戒は,「あなたには,わたしのほかに,ほかの神々があってはならない」である.

1 出エジプト20:3

問48 第一戒は何を要求しているか.

答 第一戒は,神を唯一のまことの神,また,我々の神として知り,認め,それにふさわしく神を礼拝し,あがめることを要求している.

1 申命26:17「きょう,あなたは,主が,あなたの神であり,あなたは,主の道に歩み,主のおきてと,命令と,定めとを守り,御声に聞き従うと断言した.」
2 Ⅰ歴代28:9 「わが子ソロモンよ.今あなたはあなたの父の神を知りなさい.」
3 マタイ4:10 「あなたの神である主を拝み,主にだけ仕えよ.」

問49 第一戒は何を禁止しているか.

答 第一戒は,まことの神を神,また,我々の神とすることを拒否し,礼拝せず,あがめないこと,さらにこの神にだけささげるべき礼拝や栄光を他の何かにささげることを禁止している.

1 ヨシュア24:27「あなたがたが自分の
神を否むことがないように,この石は,あなたがたに証拠となる.」
ローマ1:20,21「神の,目に見えない本性,すなわち神の永遠の力と神性は,世界の創造された時からこのかた,被造物によって知られ,はっきりと認められるのであって,彼らに弁解の余地はないのです.
というのは,彼らは,神を知っていながら,その神を神としてあがめず,感謝もせず,かえってその思いはむなしくなり,その無知な心は暗くなったからです.」
2 ローマ1:25 「それは,彼らが神の真理を偽りと取り代え,造り主の代わりに造られた物を拝み,これに仕えたからです.造り主こそ,とこしえにほめたたえられる方です.アーメン.」

問50 第一戒の「わたしのほかに」ということばは,特に何を教えるか.

答 第一戒の「わたしのほかに」ということばは,すべてのものを見通す神が,他のどのような神をも持つ罪に注目し,これをはなはだ嫌うことを教える.

1 申命30:17,18 「しかし,もし,あなたが心をそむけて,聞き従わず,誘惑されて,ほかの神々を拝み,これに仕えるなら,きょう,私は,あなたがたに宣言する.あなたがたは,必ず滅びうせる.あなたがたは,あなたが,ヨルダンを渡り,はいって行って,所有しようとしている地で,長く生きることはできない.」
詩篇44:20,21 「もし,私たちが私たちの神の名を忘れ,ほかの神に私たちの手を差し伸ばしたなら,神はこれを探り出されないでしょうか.神は心の秘密を知っておられるからです.」
詩篇90:8 「あなたは私たちの不義を御前に,私たちの秘めごとを御顔の光の中に置かれます.」

問51 第二戒は何か.

答 第二戒は,「あなたは,自分のために,偶像を造ってはならない.上の天にあるものでも,下の地にあるものでも,地の下の水の中にあるものでも,どんな形をも造ってはならない.それらを拝んではならない.それらに仕えてはならない.あなたの神,主であるわたしは,ねたむ神,わたしを憎む者には,父の咎を子に報い,三代,四代にまで及ぼし,わたしを愛し,わたしの命令を守る者には,恵みを千代にまで施すからである」である.

1 出エジプト20:4~6

問52 第二戒は何を要求しているか.

答 第二戒は,神がみことばのうちに定めたあらゆる宗教的礼拝と規定を,純正に完全に受け入れ,守り,保持することを要求している.

1 申命12:32「あなたがたは,私があなたがたに命じるすべてのことを,守り行なわなければならない.これにつけ加えてはならない.減らしてはならない.」
2 申命32:46「あなたがたは,私が,きょう,あなたがたを戒めるこのすべてのことばを心に納めなさい.それをあなたがたの子どもたちに命じて,このみおしえのすべてのことばを守り行なわせなさい.」
マタイ28:20 「また,わたしがあなたがたに命じておいたすべてのことを守るように,彼らを教えなさい.」

問53 第二戒は何を禁止しているか.

答 第二戒は,偶像,または,みことばに定められていない方法によって,神を礼拝することを禁止している.

1 申命4:15,16 「あなたがたは十分に気をつけなさい.主がホレブで火の中からあなたがたに話しかけられた日に,あなたがたは何の姿も見なかったからである.堕落して,自分たちのために,どんな形の彫像をも造らないようにしなさい.男の形も女の形も.」
2 コロサイ2:18 「あなたがたは,ことさらに自己卑下をしようとしたり,御使い礼拝をしようとする者に,ほうびをだまし取られてはなりません.彼らは幻を見たことに安住して,肉の思いによっていたずらに誇り…….」

問54 第二戒に付加されている理由は何か.

答 第二戒に付加されている理由は,我々への神の主権,我々に対する神の所有権,神ご自身への礼拝に対する神の熱心である.

1 詩篇45:11「そうすれば王は,あなたの美を慕おう.彼はあなたの夫であるから,彼の前にひれ伏せ.」
2 出エジプト34:14「あなたはほかの神を拝んではならないからである.その名がねたみである主は,ねたむ神であるから.」
Iコリント10:22「それとも,私たちは主のねたみを引き起こそうとするのですか.まさか,私たちが主よりも強いことはないでしょう.」

問55 第三戒は何か.

答 第三戒は,「あなたは,あなたの神,主の御名を,みだりに唱えてはならない.主は,御名をみだりに唱える者を,罰せずにはおかない」である.

1 出エジプト20:7

問56 第三戒は何を要求しているか.

答 第三戒は,神の御名,称号,属性,規定,みことば,お働きを,聖く,敬虔に用いることを要求している.

1 詩篇29:2 「御名の栄光を,主に帰せよ.聖なる飾り物を着けて主にひれ伏せ.」
2 黙示15:3,4 「あなたのみわざは偉大であり,驚くべきものです.主よ.万物の支配者である神よ.あなたの道は正しく,真実です.もろもろの民の王よ.主よ.だれかあなたを恐れず,御名をほめたたえない者があるでしょうか.ただあなただけが,聖なる方です.すべての国々の民は来て,あなたの御前にひれ伏します.あなたの正しいさばきが,明らかにされたからです.」
3 伝道5:1 「神の宮へ行くときは,自分の足に気をつけよ.近寄って聞くことは,愚かな者がいけにえをささげるのにまさる.彼らは自分たちが悪を行なっていることを知らないからだ.」
4 詩篇138:2 「私はあなたの聖なる宮に向かってひれ伏し,あなたの恵みとまことをあなたの御名に感謝します.あなたは,ご自分のすべての御名のゆえに,あなたのみことばを高く上げられたからです.」
5 ヨブ36:24「人々がほめ歌った神のみわざを覚えて賛美せよ.」
申命28:58,59 「もし,あなたが,この光栄ある恐るべき御名,あなたの神,主を恐れて,この書物に書かれてあるこのみおしえのすべてのことばを守り行なわないなら,主は,あなたへの災害,あなたの子孫への災害を下される.大きな長く続く災害,長く続く悪性の病気である.」

問57 第三戒では何を禁止しているか.

答 第三戒は,神がご自身を知らせるいかなることをも汚したり,乱用したりすることを禁止する.

1 マラキ1:6,7 「子は父を敬い,しもべはその主人を敬う.もし,わたしが父であるなら,どこに,わたしへの尊敬があるのか.もし,わたしが主人であるなら,どこに,わたしへの恐れがあるのか.―万軍の主は,あなたがたに仰せられる.・・わたしの名をさげすむ祭司たち.あなたがたは言う.『どのようにして,私たちがあなたの名をさげすみましたか.』と.あなたがたは,わたしの祭壇の上に汚れたパンをささげて,『どのようにして,私たちがあなたを汚しましたか.』と言う.『主の食卓はさげすまれてもよい.』とあなたがたは思っている.」
レビ20:3 「わたしはその者からわたしの顔をそむけ,彼をその民の間から断つ.彼がモレクに子どもを与え,そのためわたしの聖所を汚し,わたしの聖なる名を汚すからである.」
レビ19:12「あなたがたは,わたしの名によって,偽って誓ってはならない.あなたの神の御名を汚してはならない.わたしは主である.」
マタイ5:34~37 「しかし,わたしはあなたがたに言います.決して誓ってはいけません.すなわち,天をさして誓ってはいけません.そこは神の御座だからです.地をさして誓ってもいけません.そこは神の足台だからです.エルサレムをさして誓ってもいけません.そこは偉大な王の都だからです.あなたの頭をさして誓ってもいけません.あなたは,一本の髪の毛すら,白くも黒くもできないからです.だから,あなたがたは,『はい.』は『はい.』,『いいえ.』は『いいえ.』とだけ言いなさい.それ以上のことは悪いことです.」
イザヤ52:5 「さあ,今,ここでわたしは何をしよう.――主の御告げ.・・わたしの民はただで奪い取られ,彼らを支配する者たちはわめいている.―主の御告げ.・・また,わたしの名は一日中絶えず侮られている.」

問58 第三戒に付加されている理由は何か.

答 第三戒に付加されている理由は,この戒めを破る者が人の刑罰からのがれても,主なる我々の神は彼らに義の審きをのがれさせないことである.

1 申命28:58,59 「もし,あなたが,この光栄ある恐るべき御名,あなたの神,主を恐れて,この書物に書かれてあるこのみおしえのすべてのことばを守り行なわないなら,主は,あなたへの災害,あなたの子孫への災害を下される.大きな長く続く災害,長く続く悪性の病気である.」
マラキ2:2 「もし,あなたがたが聞き入れず,もし,わたしの名に栄光を帰することを心に留めないなら,・・万軍の主は仰せられる.・・わたしは,あなたがたの中にのろいを送り,あなたがたへの祝福をのろいに変える.もう,それをのろいに変えている.あなたがたが,これを心に留めないからだ.」

問59 第四戒は何か.

答 第四戒は,「安息日を覚えて,これを聖なる日とせよ.六日間,働いて,あなたのすべての仕事をしなければならない.しかし七日目は,あなたの神,主の安息である.あなたはどんな仕事もしてはならない.―あなたも,あなたの息子,娘,それにあなたの男奴隷や女奴隷,家畜,また,あなたの町囲みの中にいる在留異国人も.―それは主が六日のうちに,天と地と海,またそれらの中にいるすべてのものを造り,七日目に休まれたからである.それゆえ,主は安息日を祝福し,これを聖なるものと宣言された」である.

1 出エジプト20:8~11

問60 第四戒は何を要求しているか.

答 第四戒は,神がみことばのうちに定めたような一定のときを,神に対して聖く守ること,特に七日のうち一日が,神ご自身に対する聖なる安息日であることを要求している.

1 レビ19:30「あなたがたは,わたしの安息日を守り,わたしの聖所を恐れなければならない.わたしは主である.」
申命5:12 「安息日を守って,これを聖なる日とせよ.あなたの神,主が命じられたとおりに.」

問61 神は七日のうち,どの日を毎週の安息日と定めたか.

答 神は世界の創造よりキリストの復活までは,週の七日目を毎週の安息日とし,キリストの復活より世の終わりまでは,週の最初の日をキリスト者の安息日として定めた.

1 創世2:2,3 「それで神は,第七日目に,なさっていたわざの完成を告げられた.すなわち,第七日目に,なさっていたすべてのわざを休まれた.神はその第七日目を祝福し,この日を聖であるとされた.それは,その日に,神がなさっていたすべての創造のわざを休まれたからである.」
2 ヨハネ20:19「その日,すなわち週の初めの日の夕方のことであった.弟子たちがいた所では,ユダヤ人を恐れて戸がしめてあったが,イエスが来られ,彼らの中に立って言われた.」
使徒20:7 「週の初めの日に,私たちはパンを裂くために集まった.そのときパウロは,翌日出発することにしていたので,人々と語り合い,夜中まで語り続けた.」
Iコリント16:1,2 「さて,聖徒たちのための献金については,ガラテヤの諸教会に命じたように,あなたがたにもこう命じます.私がそちらに行ってから献金を集めるようなことがないように,あなたがたはおのおの,いつも週の初めの日に,収入に応じて,手もとにそれをたくわえておきなさい.」
黙示1:10 「私は,主の日に御霊に感じ,私のうしろにラッパの音のような大きな声を聞いた.」

問62 安息日は,どのようにして聖別するべきか.

答 安息日は,他の日には正当であるこの世の業務や娯楽などをやめて,その日一日を聖く休み,やむを得ない働き,または,慈善の働きに用いる以外は,すべての時間を公的に神を礼拝する行為に用いて聖別するべきである.

1 レビ23:3 「六日間は仕事をしてもよい.しかし七日目は全き休みの安息,聖なる会合の日である.あなたがたは,いっさいの仕事をしてはならない.この日はあなたがたがどこに住んでいても主の安息日である.」
2 マタイ12:11,12 「イエスは彼らに言われた.『あなたがたのうち,だれかが一匹の羊を持っていて,もしその羊が安息日に穴に落ちたら,それを引き上げてやらないでしょうか.人間は羊より,はるかに値うちのあるものでしょう.それなら,安息日に良いことをすることは,正しいのです.』」
3 詩篇92:1,2 「主に感謝するのは,良いことです.いと高き方よ.あなたの御名にほめ歌を歌うことは.朝に,あなたの恵みを,夜ごとに,あなたの真実を言い表わすことは.」

問63 第四戒は何を禁止しているか.

答 第四戒は,要求されている義務を行なわなかったり,不注意に行なったりすること,怠惰や,また,それ自体罪であることを行なったり,あるいは,世的な働きや娯楽についての不必要な思い,ことば,行為によってこの日を汚すことを禁止する.

1 エゼキエル22:26「その祭司たちは,わたしの律法を犯し,わたしの聖なるものを汚し,聖なるものと俗なるものとを区別せず,汚れたものときよいものとの違いを教えなかった.また,彼らはわたしの安息日をないがしろにした.こうして,わたしは彼らの間で汚されている.」
エゼキエル23:38「なお,彼らはわたしに対してこんなことまでし,同じ日に,わたしの聖所を汚し,わたしの安息日を汚した.」
2 エレミヤ17:21 「あなたがた自身,気をつけて,安息日に荷物を運ぶな.また,それをエルサレムの門のうちに持ち込むな.」
ネヘミヤ13:15,17 「そのころ私は,ユダのうちで安息日に酒ぶねを踏んでいる者や,麦束を運んでいる者,また,ろばに荷物を負わせている者,さらに,ぶどう酒,ぶどうの実,いちじくなど,あらゆる品物を積んで,安息日にエルサレムに運び込んでいる者を見つけた.それで私は,彼らが食物を売ったその日,彼らをとがめた.……そこで私は,ユダのおもだった人たちを詰問して言った.『あなたがたはなぜ,このような悪事を働いて安息日を汚しているのか.』」

問64 第四戒に付加されている理由は何か.

答 第四戒に付加されている理由は,神が週の六日間を我々自身の働きのために与え,第七日には神の特別な所有権を主張したこと,神ご自身の模範と安息日の祝福である.

1 出エジプト34:21 「あなたは六日間は働き,七日目には休まなければならない.耕作の時も,刈り入れの時にも,休まなければならない.」
2 出エジプト31:16,17「イスラエル人はこの安息を守り,永遠の契約として,代々にわたり,この安息を守らなければならない.これは,永遠に,わたしとイスラエル人との間のしるしである.それは主が六日間に天と地とを造り,七日目に休み,いこわれたからである.」
創世2:2,3 「それで神は,第七日目に,なさっていたわざの完成を告げられた.すなわち,第七日目に,なさっていたすべてのわざを休まれた.神はその第七日目を祝福し,この日を聖であるとされた.それは,その日に,神がなさっていたすべての創造のわざを休まれたからである.」

問65 第五戒は何か.

答 第五戒は,「あなたの父と母を敬え.あなたの神,主が与えようとしておられる地で,あなたの齢が長くなるためである」である.

1 出エジプト20:12

問66 第五戒は何を要求しているか.

答 第五戒は,目上,目下,あるいは対等といったさまざまの地位や関係にあるそれぞれの人に属する義務を果たし,その名誉を保つことを要求している.

1 エペソ5:21,23 「キリストを恐れ尊んで,互いに従いなさい.……なぜなら,キリストは教会のかしらであって,ご自身がそのからだの救い主であられるように,夫は妻のかしらであるからです.」
エペソ6:5,6 「奴隷たちよ.あなたがたは,キリストに従うように,恐れおののいて真心から地上の主人に従いなさい.人のごきげんとりのような,うわべだけの仕え方でなく,キリストのしもべとして,心から神のみこころを行ないなさい.」
ローマ13:1「人はみな,上に立つ権威に従うべきです.神によらない権威はなく,存在している権威はすべて,神によって立てられたものです.」
2 エペソ6:9 「主人たちよ.あなたがたも,奴隷に対して同じようにふるまいなさい.おどすことはやめなさい.あなたがたは,彼らとあなたがたとの主が天におられ,主は人を差別されることがないことを知っているのですから.」
3 ローマ12:10「兄弟愛をもって心から互いに愛し合い,尊敬をもって互いに人を自分よりまさっていると思いなさい.」

問67 第五戒は何を禁止しているか.

答 第五戒は,いろいろな地位,関係にあるそれぞれの人の名誉や義務を無視したり,それに反するすべてのことを禁止する.

1 箴言30:17「自分の父をあざけり,母への従順をさげすむ目は,谷の烏にえぐりとられ,わしの子に食われる.」
ローマ13:7,8「あなたがたは,だれにでも義務を果たしなさい.みつぎを納めなければならない人にはみつぎを納め,税を納めなければならない人には税を納め,恐れなければならない人を恐れ,敬わなければならない人を敬いなさい.だれに対しても,何の借りもあってはいけません.ただし,互いに愛し合うことについては別です.他の人を愛する者は,律法を完全に守っているのです.」

問68 第五戒に付加されている理由は何か.

答 第五戒に付加されている理由は,この戒めを守るすべての者への長寿と繁栄(それが神ヘの栄光と彼ら自身の益に役立つかぎり)の約束である.

1 エペソ6:2,3 「『あなたの父と母を敬え.』これは第一の戒めであり,約束を伴ったものです.『すなわち,そうしたら,あなたはしあわせになり,地上で長生きする.』という約束です.」

問69 第六戒は何か.

答 第六戒は,「殺してはならない」である.

1 出エジプト20:13

問70 第六戒は何を要求しているか.

答 第六戒は,我々自身の生命と他人の生命を保つために,すべての正当な努力を要求している.

1 エペソ5:29,30「だれも自分の身を憎んだ者はいません.かえって,これを養い育てます.それはキリストが教会をそうされたのと同じです.私たちはキリストのからだの部分だからです.」
2 詩篇82:3,4「弱い者とみなしごとのためにさばき,悩む者と乏しい者の権利を認めよ.弱い者と貧しい者とを助け出し,悪者どもの手から救い出せ.」
箴言24:11,12「悪者の家は滅ぼされ,正しい者の天幕は栄える.人の目にはまっすぐに見える道がある.その道の終わりは死の道である.」
使徒16:28「そこでパウロは大声で,『自害してはいけない.私たちはみなここにいる.』と叫んだ.」

問71 第六戒は何を禁止しているか.

答 第六戒は,我々自身の,あるいは隣人の生命を不当に奪うこと,およびそういった傾向のあるすべてのことを禁止している.

1 使徒16:28 「そこでパウロは大声で,『自害してはいけない.私たちはみなここにいる.』と叫んだ.」
2 創世9:6 「人の血を流す者は,人によって,血を流される.神は人を神のかたちにお造りになったから.」
3 箴言24:11,12「捕えられて殺されようとする者を救い出し,虐殺されようとする貧困者を助け出せ.もしあなたが,『私たちはそのことを知らなかった.』と言っても,人の心を評価する方は,それを見抜いておられないだろうか.あなたのたましいを見守る方は,それを知らないだろうか.この方はおのおの,人の行ないに応じて報いないだろうか.」

問72 第七戒は何か.

答 第七戒は,「姦淫してはならない」である.

1 出エジプト20: 14

問73 第七戒は何を要求しているか.

答 第七戒は,心とことばと行動において我々自身および隣人の純潔を保つことを要求している.

1 Iコリント6 :18「不品行を避けなさい.人が犯す罪はすべて,からだの外のものです.しかし,不品行を行なう者は,自分のからだに対して罪を犯すのです.」
Iコリント7 :2 「しかし,不品行を避けるため,男はそれぞれ自分の妻を持ち,女もそれぞれ自分の夫を持ちなさい.」に2テモテ2 :22「それで,あなたは,若い時の情欲を避け,きよい心で主を呼び求める人たちとともに,義と信仰と愛と平和を追い求めなさい.」
マタイ5 :28「しかし,わたしはあなたがたに言います.だれでも情欲をいだいて女を見る者は,すでに心の中で姦淫を犯したのです.」
Iぺテロ3 :2 「それは,あなたがたの,神を恐れかしこむ清い生き方を彼らが見るからです.」

問74 第七戒は何を禁止しているか.

答 第七戒は,みだらな思い,ことば,行為のすべてを禁止している.

1 マタイ5 :28「しかし,わたしはあなたがたに言います.だれでも情欲をいだいて女を見る者は,すでに心の中で姦淫を犯したのです.」
2 エペソ5 :4 「また,みだらなことや,愚かな話や,下品な冗談を避けなさい.そのようなことは良くないことです.むしろ,感謝しなさい.」
コロサイ4 :6 「あなたがたのことばが,いつも親切で,塩味のきいたものであるようにしなさい.そうすれば,ひとりひとりに対する

答え方がわかります.」

Ⅱテモテ2 :22「それで,あなたは,若い時の情欲を避け,きよい心で主を呼び求める人たちとともに,義と信仰と愛と平和を追い求めなさい.」
3 エペソ5 :3 「あなたがたの間では,聖徒にふさわしく,不品行も,どんな汚れも,またむさぼりも,口にすることさえいけません.」

問75 第八戒は何か.

答 第八戒は,「盗んではならない」である.

1 出エジプト20: 15

問76 第八戒は何を要求しているか.

答 第八戒は,我々自身および他人の富と財産を正当に得たり,増加させたりすることを要求している.

1 箴言27: 23~27「あなたの羊の様子をよく知り,群れに心を留めておけ.富はいつまでも続くものではなく,王冠も代々に続かないからだ.草が刈り取られ,若草が現われ,山々の青草も集められると,子羊はあなたに着物を着させ,やぎは畑の代価となる.やぎの乳は十分あって,あなたの食物,あなたの家族の食物となり,あなたの召使いの女たちを養う.」
レビ25: 35 「もし,あなたの兄弟が貧しくなり,あなたのもとで暮らしが立たなくなったなら,あなたは彼を在住異国人として扶養し,あなたのもとで彼が生活できるようにしなさい.」
申命15: 10 「必ず彼に与えなさい.また与えるとき,心に未練を持ってはならない.このことのために,あなたの神,主は,あなたのすべての働きと手のわざを祝福してくださる.」
申命22: 1~4 「あなたの同族の者の牛または羊が迷っているのを見て,知らぬふりをしていてはならない.あなたの同族の者のところへそれを必ず連れ戻さなければならない.もし同族の者が近くの者でなく,あなたはその人を知らないなら,それを自分の家に連れて来て,同族の者が捜している間,あなたのところに置いて,それを彼に返しなさい.彼のろばについても同じようにしなければならない.彼の着物についても同じようにしなければならない.すべてあなたの同族の者がなくしたものを,あなたが見つけたなら,同じようにしなければならない.知らぬふりをしていることはできない.あなたの同族の者のろば,または牛が道で倒れているのを見て,知らぬふりをしていてはならない.必ず,その者を助けて,それを起こさなければならない.」

問77 第八戒は何を禁止しているか.

答 第八戒は,我々自身の,あるいは,隣人の富や財産を,不当に妨害すること,およびそういったおそれのあることのすべてを禁止している.

1 Iテモテ5 :8 「もしも親族,ことに自分の家族を顧みない人がいるなら,その人は信仰を捨てているのであって,不信者よりも悪いのです.」
箴言28: 19 「自分の畑を耕す者は食料に飽き足り,むなしいものを追い求める者は貧しさに飽きる.」
箴言21: 6「偽りの舌をもって財宝を得る者は,吹き払われる息のようで,死を求める者だ.」
2 エペソ4 :28「盗みをしている者は,もう盗んではいけません.かえって,困っている人に施しをするため,自分の手をもって正しい仕事をし,ほねおって働きなさい.」

問78 第九戒は何か.

答 第九戒は,「あなたの隣人に対し,偽りの証言をしてはならない」である.

1 出エジプト20: 16

問79 第九戒は何を要求しているか.

答 第九戒は,人と人との間の真実,あるいは我々自身および隣人の名誉を(特に証言の場合に)保ち,また,促進することを要求している.

1 ゼカリヤ8 :16「これがあなたがたのしなければならないことだ.互いに真実を語り,あなたがたの町囲みのうちで,真実と平和のさばきを行なえ.」
2 Iぺテロ3 :16「ただし,優しく,慎み恐れて,また,正しい良心をもって弁明しなさい.そうすれば,キリストにあるあなたがたの正しい生き方をののしる人たちが,あなたがたをそしったことで恥じ入るでしょう.」
使徒25: 10 「すると,パウロはこう言った.『私はカイザルの法廷に立っているのですから,ここで裁判を受けるのが当然です.あなたもよくご存じのとおり,私はユダヤ人にどんな悪いこともしませんでした.』」
3 Ⅲヨハネ12「デメテリオはみなの人からも,また真理そのものからも証言されています.私たちも証言します.私たちの証言が真実であることは,あなたも知っているところです.」
4 箴言14: 5, 25 「真実な証人はまやかしを言わない.偽りの証人はまやかしを吹聴する.……誠実な証人は人のいのちを救い出す.欺く者はまやかしを吹聴する.」

問80 第九戒は何を禁止しているか.

答 第九戒は,真実を曲げること,我々自身と隣人の名誉を傷つけることのすべてを禁止している.

1 エペソ4 :25「ですから,あなたがたは偽りを捨て,おのおの隣人に対して真実を語りなさい.私たちはからだの一部分として互いにそれぞれのものだからです.」
詩篇15: 3「その人は,舌をもってそしらず,友人に悪を行なわず,隣人への非難を口にしない.」
Ⅱコリント8 :20, 21 「私たちは,この献金の取り扱いについて,だれからも非難されることがないように心がけています.それは,主の御前ばかりでなく,人の前でも公明正大なことを示そうと考えているからです.」

問81 第十戒は何か.

答 第十戒は,「あなたの隣人の家を欲しがってはならない.すなわち隣人の妻,あるいは,その男奴隷,女奴隷,牛,ろば,すべてあなたの隣人のものを,欲しがってはならない」である.

1 出エジプト20: 17

問82 第十戒は何を要求しているか.

答 第十戒は,隣人とそのすべての所有に対して,正しい慈愛の精神をもって,我々自身の状態に十分に満足することを要求している.

1 レビ19: 18 「復讐してはならない.あなたの国の人々を恨んではならない.あなたの隣人をあなた自身のように愛しなさい.」ローマ12: 15 「喜ぶ者といっしょに喜び,泣く者といっしょに泣きなさい.」
Iコリント13 :4~7 「愛は寛容であり,愛は親切です.また人をねたみません.愛は自慢せず,高慢になりません.礼儀に反することをせず,自分の利益を求めず,怒らず,人のした悪を思わず,不正を喜ばずに真理を喜びます.すべてをがまんし,すべてを信じ,すべてを期待し, すべてを耐え忍びます.」
2 Iテモテ6 :6 「しかし,満ち足りる心を伴う敬虔こそ,大きな利益を受ける道です.」ヘブル13: 5「金銭を愛する生活をしてはいけません.いま持っているもので満足しなさい.主ご自身がこう言われるのです.『わたしは決してあなたを離れず,また,あなたを捨てない.』」

問83 第十戒は何を禁止しているか.

答 第十戒は,我々自身の状態についてのすべての不満,隣人の幸福をねたんだり悲しんだりすること,また,どんなものでも隣人の所有に対する不法な行動や感情を持つことを禁止している.

1 Iコリント10: 10 「彼らの中のある人たちがつぶやいたのにならってつぶやいてはいけません.彼らは滅ぼす者に滅ぼされました.」
2 ガラテヤ5 :26「互いにいどみ合ったり,そねみ合ったりして,虚栄に走ることのないようにしましょう.」
3 コロサイ3 :5 「ですから,地上のからだの諸部分,すなわち,不品行,汚れ,情欲,悪い欲,そしてむさぼりを殺してしまいなさい.このむさぼりが,そのまま偶像礼拝なのです.」

問84 だれが神の戒めを完全に守れるか.

答 堕落以来,人間はだれもこの世において神の戒めを完全に守ることはできないばかりでなく,思いとことばと行為において,日ごとにこれを破っている.

1 伝道7 :20「この地上には,善を行ない,罪を犯さない正しい人はひとりもいない.」
2 創世8 :21「人の心の思い計ることは,初めから悪であるからだ.」
3 ヤコブ3 :8 「しかし,舌を制御することは,だれにもできません.それは少しもじっとしていない悪であり,死の毒に満ちています.」
4 ヤコブ3 :2 「私たちはみな,多くの点で失敗をするものです.」

問85 堕落以後における律法の目的は何か.

答 堕落以後における律法の目的は,神の完全な義をあらわし,神の民が人生における神の御心を知るようになること,また,神を畏れない者がその罪を認めるようにされ,罪が抑制され,救いのためにキリストに導かれることにある.

1 詩篇19: 7~11「主のみおしえは完全で,たましいを生き返らせ,主のあかしは確かで,わきまえのない者を賢くする.主の戒めは正しくて,人の心を喜ばせ,主の仰せはきよくて,人の目を明るくする.主への恐れはきよく,とこしえまでも変わらない.主のさばきはまことであり,ことごとく正しい.それらは,金よりも,多くの純金よりも好ましい.蜜よりも,蜜蜂の巣のしたたりよりも甘い.また,それによって,あなたのしもべは戒めを受ける.それを守れば,報いは大きい.」
Iテモテ1 :8 「しかし私たちは知っています.律法は,もし次のことを知っていて正しく用いるならば,良いものです.」
2 ローマ3 :20, 31 「なぜなら,律法を行なうことによっては,だれひとり神の前に義と認められないからです.律法によっては,かえって罪の意識が生じるのです.……それでは,私たちは信仰によって律法を無効にすることになるのでしょうか.絶対にそんなことはありません.かえって,律法を確立することになるのです.」
ローマ7 :7 「それでは,どういうことになりますか.律法は罪なのでしょうか.絶対にそんなことはありません.ただ,律法によらないでは,私は罪を知ることがなかったでしょう.律法が,『むさぼってはならない.』と言わなかったら,私はむさぼりを知らなかったでしょう.」
ガラテヤ3 :22, 24 「しかし聖書は,逆に,すべての人を罪の下に閉じ込めました.それは約束が,イエス・キリストに対する信仰によって,信じる人々に与えられるためです.……こうして,律法は私たちをキリストへ導くための私たちの養育係となりました.私たちが信仰によって義と認められるためなのです.」

問86 律法の違反はすべて等しく極悪か.

答 ある罪は,それ自体で,また,いくつかの加重の理由で,神の前に他の罪よりも,より極悪である.

1 ヨハネ19: 11 「わたしをあなたに渡した者に,もっと大きい罪があるのです.」
Iヨハネ5 :16「だれでも兄弟が死に至らない罪を犯しているのを見たなら,神に求めなさい.そうすれば神はその人のために,死に至らない罪を犯している人々に,いのちをお与えになります.死に至る罪があります.この罪については,願うようにとは言いません.」

問87 すべての罪は何に値するか.

答 すべての罪は,この世においても,また,きたるべき世においても,ともに神の怒りと呪いに値する.

1 エペソ5 :6 「むなしいことばに,だまされてはいけません.こういう行ないのゆえに,神の怒りは不従順な子らに下るのです.」
詩篇11: 6「主は,悪者の上に網を張る.火と硫黄.燃える風が彼らの杯への分け前となろう.」

問88 罪のため,我々に当然な神の怒りと呪いとから,我々はどのようにして免れられるか.

答 罪のため,我々に当然な神の怒りと呪いとから免れるためには,主イエス・キリストを信じ,イエス・キリストの血と義だけに信頼しなければならない.この信仰は,過去への悔い改めを伴い,未来の聖潔へと導くものである.

1 ヨハネ3 :16「神は,実に,そのひとり子をお与えになったほどに,世を愛された.それは御子を信じる者が,ひとりとして滅びることなく,永遠のいのちを持つためである.」
2 使徒20: 21 「ユダヤ人にもギリシヤ人にも,神に対する悔い改めと,私たちの主イエスに対する信仰とをはっきりと主張したのです.」

問89 イエス・キリストへの信仰とは何か.

答 イエス・キリストへの信仰とは,救いの恵みであり,我々はそれによって福音に示されているままに,救いのため,イエス・キリストだけを受け入れ,彼にだけより頼むことである.

1 ヘブル10: 39 「私たちは,恐れ退いて滅びる者ではなく,信じていのちを保つ者です.」
2 イザヤ33: 22 「まことに,主は私たちをさばく方,主は私たちの立法者,主は私たちの王,この方が私たちを救われる.」
3 ピリピ3 :9 「キリストの中にある者と認められ,律法による自分の義ではなくて,キリストを信じる信仰による義,すなわち,信仰に基づいて,神から与えられる義を持つことができる,という望みがあるからです.」
4 ヨハネ1 :12「しかし,この方を受け入れた人々,すなわち,その名を信じた人々には, 神の子どもとされる特権をお与えになった.」

問90 いのちに至る悔い改めとは何か.

答 いのちに至る悔い改めとは,救いの恵みであり,それにより罪人が罪の真の自覚と,キリストにある神のあわれみの理解を得て,悲しみと憎しみをもって自分の罪から離れ,新しい服従の十分な決意をもって神に帰ることである.

1 使徒11: 18 「人々はこれを聞いて沈黙し,『それでは,神は,いのちに至る悔い改めを異邦人にもお与えになったのだ.』と言って,神をほめたたえた.」
2 使徒2 :37「人々はこれを聞いて心を刺され,ペテロとほかの使徒たちに,『兄弟たち.私たちはどうしたらよいでしょうか.』と言った.」
3 ヨエル2 :13「あなたがたの着物ではなく,あなたがたの心を引き裂け.あなたがたの神,主に立ち返れ.主は情け深く,あわれみ深く,怒るのにおそく,恵み豊かで,わざわいを思い直してくださるからだ.」
4 詩篇119 :59「私は,自分の道を顧みて,あなたのさとしのほうへ私の足を向けました.」
5 エレミヤ31: 18, 19「わたしは,エフライムが嘆いているのを確かに聞いた.『あなたが私を懲らしめられたので,くびきに慣れない子牛のように,私は懲らしめを受けました.私を帰らせてください.そうすれば,帰ります.主よ.あなたは私の神だからです.私は,そむいたあとで,悔い,悟って後,ももを打ちました.私は恥を見,はずかしめを受けました.私の若いころのそしりを負っているからです.』と.」

問91 キリストが贖いの祝福を我々に伝達する外的手段は何か.

答 キリストが贖いの祝福を我々に伝達する外的で通常の手段は,みことば,バプテスマ,主の晩餐,祈祷,黙想であり,信者はこれらのすべてによって最も聖なる信仰にさらに高められる.

1 使徒2 :41, 42 「そこで,彼のことばを受け入れた者は,バプテスマを受けた.その日,三千人ほどが弟子に加えられた.そして,彼らは使徒たちの教えを堅く守り,交わりをし,パンを裂き,祈りをしていた.」
ヤコブ1 :18「父はみこころのままに,真理のことばをもって私たちをお生みになりました.私たちを,いわば被造物の初穂にするためなのです.」

問92 救いに関して,みことばはどのようにして有効となるか.

答 神の御霊は,みことばを読むこと,特にみことばの説教をもって,罪人に罪の自覚を与え,回心させ,また,信仰によって救いに至るまで,きよさと慰めとに彼らを確立させるための有効な手段とされる.

1 詩篇19: 7「主のみおしえは完全で,たましいを生き返らせ,主のあかしは確かで,わきまえのない者を賢くする.」
2 ローマ1 :16「私は福音を恥とは思いません.福音は,ユダヤ人をはじめギリシヤ人にも,信じるすべての人にとって,救いを得させる神の力です.」
3 Ⅰテサロニケ1 :6 「あなたがたも,多くの苦難の中で,聖霊による喜びをもってみことばを受け入れ,私たちと主とにならう者になりました.」

問93 みことばが救いに有効となるためには,どのように読み,聞くべきか.

答 みことばが救いに有効となるために,我々は熱心と準備と祈りとをもってみことばに親しみ,信仰と愛とをもって受け入れて,心にたくわえ,生活において実践するべきである.

1 箴言8 :34「幸いなことよ.日々わたしの戸口のかたわらで見張り,わたしの戸口の柱のわきで見守って,わたしの言うことを聞く人は.」
2 Ⅰペテロ2 :1, 2 「ですから,あなたがたは,すべての悪意,すべてのごまかし,いろいろな偽善やねたみ,すべての悪口を捨てて,生まれたばかりの乳飲み子のように,純粋な,みことばの乳を慕い求めなさい.それによって成長し,救いを得るためです.」
3 詩篇119 :18「私の目を開いてください.私が,あなたのみおしえのうちにある奇しいことに目を留めるようにしてください.」
4 ヘブル4 :2 「福音を説き聞かされていることは,私たちも彼らと同じなのです.ところが,その聞いたみことばも,彼らには益になりませんでした.みことばが,それを聞いた人たちに,信仰によって,結びつけられなかったからです.」
5 Ⅱテサロニケ2 :10「また,滅びる人たちに対するあらゆる悪の欺きが行なわれます.なぜなら,彼らは救われるために真理への愛を受け入れなかったからです.」
6 詩篇119 :11「あなたに罪を犯さないため,私は,あなたのことばを心にたくわえました.」
7 ヤコブ1 :25「ところが,完全な律法,すなわち自由の律法を一心に見つめて離れない人は,すぐに忘れる聞き手にはならないで,事を実行する人になります.こういう人は,その行ないによって祝福されます.」

問94 バプテスマと主の晩餐とは,どのようにして霊的な助けとなるか.

答 バプテスマと主の晩餐とは,ただキリストの祝福と,信仰によってそれを受ける人々のうちにある御霊の働きによって,霊的な助けとなる.それは,それ自体のうちに,また,それをつかさどる人のうちにあるいかなる効力によるものでもない.

1 Iコリント3 : 6 「私が植えて,アポロが水を注ぎました.しかし,成長させたのは神です.」
2 Iコリント12 : 13 「なぜなら,私たちはみな,ユダヤ人もギリシヤ人も,奴隷も自由人も,一つのからだとなるように,一つの御霊によってバプテスマを受け,そしてすべての者が一つの御霊を飲む者とされたからです.」 3 Iコリント3 : 7 「それで,たいせつなのは,植える者でも水を注ぐ者でもありません.成長させてくださる神なのです.」
Ⅰペテロ3 : 21 「そのことは,今あなたがたを救うバプテスマをあらかじめ示した型なのです.バプテスマは肉体の汚れを取り除くものではなく,正しい良心の神への誓いであり,イエス・キリストの復活によるものです.」

問95 バプテスマとは何か.

答 バプテスマとは,イエス・キリストによって立てられた新約の規定であり,バプテスマを受けた者が,キリストの死,葬り,復活においてキリストとの交わりに入れられたこと,キリストにつぎ木されたこと,罪が赦されたこと,さらにイエス・キリストを通して神に自己をささげ,新しいいのちに生き,また,歩むことを表わす.

1 マタイ28 : 19 「それゆえ,あなたがたは行って,あら赦国の人々を弟子としなさい.そして,父,子,聖霊の御名によってバプテスマを授けなさい.」
2 ローマ6 : 3, 4 「それとも,あなたがたは知らないのですか.キリスト・イエスにつくバプテスマを受けた私たちはみな,その死にあずかるバプテスマを受けたのではありませんか.私たちは,キリストの死にあずかるバプテスマによって,キリストとともに葬られたのです.それは,キリストが御父の栄光によって死者の中からよみがえられたように,私たちも,いのちにあって新しい歩みをするためです.」
コロサイ2 : 12 「あなたがたは,バプテスマによってキリストとともに葬られ,また,キリストを死者の中からよみがえらせた神の力を信じる信仰によって,キリストとともによみがえらされたのです.」
3 ガラテヤ3 : 27 「バプテスマを受けてキリストにつく者とされたあなたがたはみな,キリストをその身に着たのです.」
4 マルコ1 : 4 「バプテスマのヨハネが荒野に現われて,罪が赦されるための悔い改めのバプテスマを説いた.」
使徒22 : 16 「さあ,なぜためらっているのですか.立ちなさい.その御名を呼んでバプテスマを受け,自分の罪を洗い流しなさい.」
5 ローマ6 : 4, 5 「私たちは,キリストの死にあずかるバプテスマによって,キリストとともに葬られたのです.それは,キリストが御父の栄光によって死者の中からよみがえられたように,私たちも,いのちにあって新しい歩みをするためです.もし私たちが,キリストにつぎ合わされて,キリストの死と同じようになっているのなら,必ずキリストの復活とも同じようになるからです.」

問96 バプテスマはだれに施すべきか.

答 バプテスマは,神への悔い改めと,我々の主イエス・キリストへの信仰を実際に告白する者すべてに施すべきであり,これ以外のだれにも施すべきではない.

1 使徒2 : 38 「そこでペテロは彼らに答えた.『悔い改めなさい.そして,それぞれ罪を赦していただくために,イエス・キリストの名によってバプテスマを受けなさい.そうすれば,賜物として聖霊を受けるでしょう.』」
使徒8 : 12, 37 「しかし,ピリポが神の国とイエス・キリストの御名について宣べるのを信じた彼らは,男も女もバプテスマを受けた.……そこでピリポは言った.『もしあなたが心底から信じるならば,よいのです.』すると彼は答えて言った.『私は,イエス・キリストが神の御子であると信じます.』」
使徒10 : 47, 48「『この人たちは,私たちと同じように,聖霊を受けたのですから,いったいだれが,水をさし止めて,この人たちにバプテスマを受けさせないようにすることができましょうか.』そして,イエス・キリストの御名によってバプテスマを受けるように彼らに命じた.」
マタイ3 : 6 「自分の罪を告白して,ヨルダン川で彼からバプテスマを受けた.」
マルコ16 : 16 「信じてバプテスマを受ける者は,救われます.しかし,信じない者は罪に定められます.」

問97 信仰告白をした信者を親に持つ幼児に,バプテスマを施すべきか.

答 信仰告白をした信者を親に持つ幼児には,聖書にそのバプテスマについての命令も実例もないので,バプテスマを施すべきではない.

1 出エジプト23 : 13 「わたしがあなたがたに言ったすべてのことに心を留めなければならない.」
箴言30 : 6 「神のことばにつけ足しをしてはならない.神が,あなたを責めないように,あなたがまやかし者とされないように.」

問98 バプテスマはどのようにして正しく施されるべきか.

答 バプテスマは,父と子と聖霊の御名により,キリストの規定と使徒たちの実例に従った浸礼,すなわち,全身を水中に沈めることによって正しく施され,人の伝承に従う水の滴下や注ぎ,または,身体の一部を水に浸すことによってではない.

1 マタイ28 : 19, 20 「それゆえ,あなたがたは行って,あらゆる国の人々を弟子としなさい.そして,父,子,聖霊の御名によってバプテスマを授け,また,わたしがあなたがたに命じておいたすべてのことを守るように,彼らを教えなさい.見よ.わたしは,世の終わりまで,いつも,あなたがたとともにいます.」
2 マタイ3 : 16 「こうして,イエスはバプテスマを受けて,すぐに水から上がられた.すると,天が開け,神の御霊が鳩のように下って,自分の上に来られるのをご覧になった.」ヨハネ3 : 23 「一方ヨハネもサリムに近いアイノンでバプテスマを授けていた.そこには水が多かったからである.人々は次々にやって来て,バプテスマを受けていた.」
3 使徒8 : 38, 39 「そして馬車を止めさせ,ピリポも宦官も水の中へ降りて行き,ピリポは宦官にバプテスマを授けた.水から上がって来たとき,主の霊がピリポを連れ去られたので,宦官はそれから後彼を見なかったが,喜びながら帰って行った.」

問99 バプテスマを正しく施された者の義務は何か.

答 バプテスマを正しく施された者の義務は,主の命令と定めとを欠けることなく行なうために,ある一定の,見える,秩序ある,イエス・キリストの教会に,自己をゆだねることである.

1 ルカ1 : 6 「ふたりとも,神の御前に正しく,主のすべての戒めと定めを落度なく踏み行なっていた.」
2 使徒2 : 47 「神を賛美し,すべての民に好意を持たれた.主も毎日救われる人々を仲間に加えてくださった.」
使徒9 : 26 「サウロはエルサレムに着いて,弟子たちの仲間にはいろうと試みたが,みなは彼を弟子だとは信じないで,恐れていた.」
Ⅰペテロ2 : 5 「あなたがたも生ける石として,霊の家に築き上げられなさい.そして,聖なる祭司として,イエス・キリストを通して,神に喜ばれる霊のいけにえをささげなさい.」

問100 見える教会とは何か.

答 見える教会とは,すべての時代と場所にある信仰告白をした信者の組織された社会であって,そこでは福音が真実に宣べ伝えられ,バプテスマと主の晩餐が正しく執行される.

1 使徒2 : 42 「そして,彼らは使徒たちの教えを堅く守り,交わりをし,パンを裂き,祈りをしていた.」
使徒20 : 7 「週の初めの日に,私たちはパンを裂くために集まった.そのときパウロは,翌日出発することにしていたので,人々と語り合い,夜中まで語り続けた.」
使徒7 : 38 「また,この人が,シナイ山で彼に語った御使いや私たちの先祖たちとともに,荒野の集会において,生けるみことばを授かり,あなたがたに与えたのです.」
エペソ4 : 11, 12 「こうして,キリストご自身が,ある人を使徒,ある人を預言者,ある人を伝道者,ある人を牧師また教師として,お立てになったのです.それは,聖徒たちを整えて奉仕の働きをさせ,キリストのからだを建て上げるためです.」

問101 見えない教会とは何か.

答 見えない教会とは,かしらであるキリス卜のもとに,過去,現在,未来を通して一つに集められる選ばれた者の全員である.

1 エペソ1 : 10, 22, 23 「時がついに満ちて,この時のためのみこころが実行に移され,天にあるものも地にあるものも,いっさいのものが,キリストにあって一つに集められることなのです.このキリストにあって,また,神は,いっさいのものをキリストの足の下に従わせ,いっさいのものの上に立つかしらであるキリストを,教会にお与えになりました.教会はキリストのからだであり,いっさいのものをいっさいのものによって満たす方の満ちておられるところです.」
ヨハネ10 : 16 「わたしにはまた,この囲いに属さないほかの羊があります.わたしはそれをも導かなければなりません.彼らはわたしの声に聞き従い,一つの群れ,ひとりの牧者となるのです.」
ヨハネ11 : 52 「また,ただ国民のためだけでなく,散らされている神の子たちを一つに集めるためにも死のうとしておられることを,預言したのである.」

問102 主の晩餐とは何か.

答 主の晩餐とは,イエス・キリス卜によって立てられた新約の規定であり,キリストの定めに従ってパンとぶどう酒を与え,また,受けることによって,キリストの死が示され,そして,陪餐にふさわしい者は,身体的あるいは肉的にではなく,信仰によって霊的栄養と,恩恵に成長することのために,キリストのからだと血とそのすべての祝福にあずかる者とされる.

1 Iコリント11 : 23~26 「私は主から受けたことを,あなたがたに伝えたのです.すなわち,主イエスは,渡される夜,パンを取り,感謝をささげて後,それを裂き,こう言われました.『これはあなたがたのための,わたしのからだです.わたしを覚えて,これを行ないなさい.』夕食の後,杯をも同じようにして言われました.『この杯は,わたしの血による新しい契約です.これを飲むたびに,わたしを覚えて,これを行ないなさい.』ですから,あなたがたは,このパンを食べ,この杯を飲むたびに,主が来られるまで,主の死を告げ知らせるのです.」
2 Iコリント10 : 16 「私たちが祝福する祝福の杯は,キリストの血にあずかることではありませんか.私たちの裂くパンは,キリストのからだにあずかることではありませんか.」

問103 主の晩餐をふさわしく受けるためにどんなことが要求されるか.

答 主の晩餐をふさわしく受けようとする者に要求されていることは,ふさわしくないまま来てその飲み食いによって審きを招くことのないように,主のからだをわきまえる知識,キリストを糧とする信仰,悔い改め,愛,新しい服従について,自分を省みることである.

1 Iコリント11 : 27, 29 「したがって,もし,ふさわしくないままでパンを食べ,主の杯を飲む者があれば,主のからだと血に対して罪を犯すことになります.……みからだをわきまえないで,飲み食いするならば,その飲み食いが自分をさばくことになります.」
2 Iコリント11 : 28, 29 「ですから,ひとりひとりが自分を吟味して,そのうえでパンを食べ,杯を飲みなさい.みからだをわきまえないで,飲み食いするならば,その飲み食いが自分をさばくことになります.」
3 Ⅱコリント13 : 5 「あなたがたは,信仰に立っているかどうか,自分自身をためし,また吟味しなさい.それとも,あなたがたのうちにはイエス・キリストがおられることを,自分で認めないのですか.・・あなたがたがそれに不適格であれば別です.・・」
4 Iコリント11 : 31 「しかし,もし私たちが自分をさばくなら,さばかれることはありません.」
5 Iコリント5 : 8 「ですから,私たちは,古いパン種を用いたり,悪意と不正のパン種を用いたりしないで,パン種のはいらない,純粋で真実なパンで,祭りをしようではありませんか.」

問104 主の晩餐について,使徒パウロが用いた「主が来られるまで」ということばは,何を表わすか.

答 このことばは,我々の主イエス・キリストが再臨することを明白に教えている.これは,すべての信者の喜びであり,希望である.

1 使徒1 : 11 「ガリラヤの人たち.なぜ天を見上げて立っているのですか.あなたがたを離れて天に上げられたこのイエスは,天に上って行かれるのをあなたがたが見たときと同じ有様で,またおいでになります.」
Iテサロニケ4 : 16 「主は,号令と,御使いのかしらの声と,神のラッパの響きのうちに,ご自身天から下って来られます.」

問105 祈りとは何か.

答 祈りとは,キリストの御名をもって,我々の罪の告白と神のあわれみに対する感謝とともに,神の御心にかなうことのために我々の願いを神にささげることである.

1 ヨハネ14 : 13, 14 「またわたしは,あなたがたがわたしの名によって求めることは何でも,それをしましょう.父が子によって栄光をお受けになるためです.あなたがたが,わたしの名によって何かをわたしに求めるなら,わたしはそれをしましょう.」
2 Iヨハネ1 : 9 「もし,私たちが自分の罪を言い表わすなら,神は真実で正しい方ですから,その罪を赦し,すべての悪から私たちをきよめてくださいます.」
3 ピリピ4 : 6 「何も思い煩わないで,あらゆるばあいに,感謝をもってささげる祈りと願いによって,あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい.」
4 Iヨハネ5 : 14 「何事でも神のみこころにかなう願いをするなら,神はその願いを聞いてくださるということ,これこそ神に対する私たちの確信です.」
5 詩篇10 : 17 「主よ.あなたは貧しい者の願いを聞いてくださいました.」
詩篇145 : 19 「また主を恐れる者の願いをかなえ,彼らの叫びを聞いて,救われる.」

問106 神は我々の祈りの指針としてどんな規準を与えたか.

答 神のみことばのすべては,我々の祈りを導くのに有用であるが,一般に「主の祈り」といわれるキリストが弟子に教えた祈りが,指針の特別な規準である.

1 Ⅱテモテ3 : 16, 17 「聖書はすべて,神の霊感によるもので,教えと戒めと矯正と義の訓練とのために有益です.それは,神の人が,すべての良い働きのためにふさわしい十分に整えられた者となるためです.」
2 マタイ6 : 9~13 「だから,こう祈りなさい.『天にいます私たちの父よ.御名があがめられますように.御国が来ますように.みこころが天で行なわれるように地でも行なわれますように.私たちの日ごとの糧をきょうもお与えください.私たちの負いめをお赦しください.私たちも,私たちに負いめのある人たちを赦しました.私たちを試みに会わせないで,悪からお救いください.』〔国と力と栄えは,とこしえにあなたのものだからです.アーメン.〕」

問107 主の祈りの序言は我々に何を教えるか.

答 主の祈りの序言,「天にいます私たちの父よ」では,我々を助ける力を持ち,また助けてくださる神に,子が父に対するように,全く聖い敬虔と確信をもって近づくこと,さらに他の人々とともに祈り,他の人々のために祈るべきことを教える.

1 マタイ6 : 9
2 ルカ11 : 13 「してみると,あなたがたも,悪い者ではあっても,自分の子どもには良い物を与えることを知っているのです.とすれば,なおのこと,天の父が,求める人たちに,どうして聖霊を下さらないことがありましょう.」
ローマ8 : 15 「あなたがたは,人を再び恐怖に陥れるような,奴隷の霊を受けたのではなく,子としてくださる御霊を受けたのです.私たちは御霊によって,『アバ,父.』と呼びます.」
3 使徒12 : 5 「こうしてペテロは牢に閉じ込められていた.教会は彼のために,神に熱心に祈り続けていた.」
Iテモテ2 : 1~3 「そこで,まず初めに,このことを勧めます.すべての人のために,また王とすべての高い地位にある人たちのために願い,祈り,とりなし,感謝がささげられるようにしなさい.それは,私たちが敬虔に,また,威厳をもって,平安で静かな一生を過ごすためです.そうすることは,私たちの救い主である神の御前において良いことであり,喜ばれることなのです.」

問108 第一の祈願で我々は何を祈るか

答 第一の祈願,「御名があがめられますように」では,神がご自身を知らせるすべてのことにおいて,我々も他の人々も神の栄光をあらわすことができるように,また,神がすべてのことをご自身の栄光のために処理してくださるようにと祈る.

1 マタイ6 : 9
2 詩篇67 : 1~3 「どうか,神が私たちをあわれみ,祝福し,御顔を私たちの上に照り輝かしてくださるように.それは,あなたの道が地の上に,あなたの御救いがすべての国々の間に知られるためです.
神よ.国々の民があなたをほめたたえ,国々の民がこぞってあなたをほめたたえますように.」
3 ローマ11 : 36 「というのは,すべてのことが,神から発し,神によって成り,神に至るからです.どうか,この神に,栄光がとこしえにありますように.アーメン.」
黙示4 : 11 「主よ.われらの神よ.あなたは,栄光と誉れと力とを受けるにふさわしい方です.あなたは万物を創造し,あなたのみこころゆえに,万物は存在し,また創造されたのですから.」

問109 第二の祈願で我々は何を祈るか.

答 第二の祈願,「御国が来ますように」では,サタンの国が滅ぼされ,恵みの国が進展し,我々も他の人々もそれに導き入れられ,その中で守られるように,また,栄光の御国がすみやかにくるように祈る.

1 マタイ6 : 10
2 詩篇68 : 1~18 「神よ.立ち上がってください.神の敵は,散りうせよ.神を憎む者どもは御前から逃げ去れ.煙が追い払われるように彼らを追い払ってください.悪者どもは火の前で溶け去るろうのように,神の御前から滅びうせよ.しかし,正しい者たちは喜び,神の御前で,こおどりせよ.喜びをもって楽しめ.神に向かって歌い,御名をほめ歌え.雲に乗って来られる方のために道を備えよ.その御名は,主.その御前で,こおどりして喜べ.みなしごの父,やもめのさばき人は聖なる住まいにおられる神.神は孤独な者を家に住まわせ,捕われ人を導き出して栄えさせられる.しかし,頑迷な者だけは,焦げつく地に住む.神よ.あなたが御民に先立って出て行かれ,荒れ地を進み行かれたとき,地は揺れ動き,天もまた神の御前に雨を降らせ,シナイもイスラエルの神であられる神の御前で震えました.神よ.あなたは豊かな雨を注ぎ,疲れきったあなたのゆずりの地をしっかりと立てられました.あなたの群れはその地に住みました.神よ.あなたは,いつくしみによって悩む者のために備えをされました.主はみことばを賜わる.良いおとずれを告げる女たちは大きな群れをなしている.万軍の王たちは逃げ去り,また逃げ去る.そして家に居残っている女が獲物を分ける.あなたがたは羊のおりの間に横たわるとき,銀でおおわれた,鳩の翼.その羽はきらめく黄金でおおわれている.全能者が王たちをかしこで散らされたとき,ツァルモンには雪が降っていた.神の山はバシャンの山.峰々の連なる山はバシャンの山.峰々の連なる山々.なぜ,おまえたちは神がその住まいとして望まれたあの山を,ねたみ見るのか.まことに,主はとこしえに住まわれる.神のいくさ車は幾千万と数知れず,主がその中に,おられる.シナイが聖の中にあるように.あなたは,いと高き所に上り,捕われた者をとりこにし,人々から,みつぎを受けられました.頑迷な者どもからさえも.神であられる主が,そこに住まわれるために.」
3 ローマ10 : 1 「兄弟たち.私が心の望みとし,また彼らのために神に願い求めているのは,彼らの救われることです.」
Ⅱテサロニケ3 : 1 「終わりに,兄弟たちよ.私たちのために祈ってください.主のみことばが,あなたがたのところでと同じように早く広まり,またあがめられますように.」
マタイ9 : 37, 38 「収穫は多いが,働き手が少ない.だから,収穫の主に,収穫のために働き手を送ってくださるように祈りなさい.」
4 黙示22 : 20 「これらのことをあかしする方がこう言われる.『しかり.わたしはすぐに来る.』アーメン.主イエスよ,来てください.」

問110 第三の祈願で我々は何を祈るか.

答 第三の祈願,「みこころが天で行なわれるように地でも行なわれますように」では,神の恵みによって天で御使いたちがしているように,すべてのことにおいて御心を知り,従い,服することができるように,また,喜んでそうする者としてくださるように祈る.

1 マタイ6 : 10
2 詩篇103 : 20, 21 「主をほめたたえよ.御使いたちよ.みことばの声に聞き従い,みことばを行なう力ある勇士たちよ.主をほめたたえよ.主のすべての軍勢よ.みこころを行ない,主に仕える者たちよ.」
3 詩篇25 : 4, 5 「主よ.あなたの道を私に知らせ,あなたの小道を私に教えてください.あなたの真理のうちに私を導き,私を教えてください.あなたこそ,私の救いの神,私は,あなたを一日中待ち望んでいるのです.」
詩篇119 : 35, 36 「私に,あなたの仰せの道を踏み行かせてください.私はその道を喜んでいますから.私の心をあなたのさとしに傾かせ,不正な利得に傾かないようにしてください.」

問111 第四の祈願で我々は何を祈るか.

答 第四の祈願,「私たちの日ごとの糧をきょうもお与えください」では,神の自由な賜物からこの世の良いものの正当な分を受け,それとともに神の祝福を享受するように祈る.

1 マタイ6 : 11
2 Iテモテ6 : 6~8 「しかし,満ち足りる心を伴う敬虔こそ,大きな利益を受ける道です.私たちは何一つこの世に持って来なかったし,また何一つ持って出ることもできません.衣食があれば,それで満足すべきです.」
3 Iテモテ4 : 4, 5 「神が造られた物はみな良い物で,感謝して受けるとき,捨てるべき物は何一つありません.神のことばと祈りとによって,聖められるからです.」

問112 第五の祈願で我々は何を祈るか.

答 第五の祈願,「私たちの負いめをお赦しください.私たちも,私たちに負いめのある人たちを赦しました」では,神がキリストのゆえに自由に我々のすべての罪を赦してくださるように祈る.これは神の恵みによって我々が心から他の人々を赦

すようにされているので,このように願うことを奨励されている.
1 マタイ6 : 12
2 詩篇51 : 1, 3, 7 「神よ.御恵みによって,私に情けをかけ,あなたの豊かなあわれみによって,私のそむきの罪をぬぐい去ってください.……まことに,私は自分のそむきの罪を知っています.
私の罪は,いつも私の目の前にあります.……ヒソプをもって私の罪を除いてきよめてください.そうすれば,私はきよくなりましょう.私を洗ってください.そうすれば,私は雪よりも白くなりましょう.」
3 マタイ18 : 35 「あなたがたもそれぞれ,心から兄弟を赦さないなら,天のわたしの父も,あなたがたに,このようになさるのです.」
マルコ11 : 25 「また立って祈っているとき,だれかに対して恨み事があったら,赦してやりなさい.そうすれば,天におられるあなたがたの父も,あなたがたの罪を赦してくださいます.」

問113 第六の祈願で我々は何を祈るか.

答 第六の祈願,「私たちを試みに会わせないで,悪からお救いください」では,神が我々を罪ヘの誘惑から守り,あるいは誘惑されているときに,支え,救出してくださるように祈る.

1 マタイ6 : 13
2 マタイ26 : 41 「誘惑に陥らないように,目をさまして,祈っていなさい.心は燃えていても,肉体は弱いのです.」
詩篇19 : 13 「あなたのしもべを,傲慢の罪から守ってください.それらが私を支配しませんように.そうすれば,私は全き者となり,大きな罪を,免れて,きよくなるでしょう.」
3 ヨハネ17 : 15 「彼らをこの世から取り去ってくださるようにというのではなく,悪い者から守ってくださるようにお願いします.」
Iコリント10 : 13 「あなたがたのあった試練はみな人の知らないようなものではありません.神は真実な方ですから,あなたがたを耐えることのできないような試練に会わせるようなことはなさいません.
むしろ,耐えることのできるように,試練とともに,脱出の道も備えてくださいます.」

問114 主の祈りの結びは我々に何を教えるか.

答 主の祈りの結び,「国と力と栄えは,とこしえにあなたのものだからです.アーメン」では,祈りの励ましを神からだけ受けること,祈りで神を賛美し,神に国と力と栄えとを帰すること,また,祈りが聞かれることの願いと確信の証明としてアーメンと言うことを教える.

1 マタイ6 : 13
2 ダニエル9 : 18, 19 「私の神よ.耳を傾けて聞いてください.目を開いて私たちの荒れすさんださまと,あなたの御名がつけられている町をご覧ください.私たちが御前に伏して願いをささげるのは,私たちの正しい行ないによるのではなく,あなたの大いなるあわれみによるのです.主よ.聞いてください.主よ.お赦しください.主よ.心に留めて行なってください.私の神よ.あなたご自身のために遅らせないでください.あなたの町と民とには,あなたの名がつけられているからです.」
3 I歴代29 : 11~13 「主よ.偉大さと力と栄えと栄光と尊厳とはあなたのものです.天にあるもの地にあるものはみなそうです.主よ.王国もあなたのものです.あなたはすべてのものの上に,かしらとしてあがむべき方です.富と誉れは御前から出ます.あなたはすべてのものの支配者であられ,御手には勢いと力があり,あなたの御手によって,すべてが偉大にされ,力づけられるのです.今,私たちの神,私たちはあなたに感謝し,あなたの栄えに満ちた御名をほめたたえます.」
ピリピ4 : 6 「何も思い煩わないで,あらゆるばあいに,感謝をもってささげる祈りと願いによって,あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい.」
4 Iコリント14 : 16 「そうでないと,あなたが霊において祝福しても,異言を知らない人々の座席に着いている人は,あなたの言っていることがわからないのですから,あなたの感謝について,どうしてアーメンと言えるでしょう.」
黙示22 : 20 「これらのことをあかしする方がこう言われる.『しかり.わたしはすぐに来る.』アーメン.主イエスよ,来てください.」

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